海外で英語を使って働くというと、ワーキングホリデービザが人気ですが、実はインターンシップ留学という方法もあります。しかし、インターンシップだと無給のことも多く、あまり気が乗らない人もいるかもしれませんね。
そんな人におすすめなのが、今回ご紹介するCo-op留学。特にカナダでの留学や滞在を希望している人には、とてもおすすめの留学方法なんですよ。
この記事ではCo-op留学について、どういう留学なのか、そのメリットや条件とともにご紹介します。海外で働いてみたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
Coop留学とは?何ができる留学?
Co-op留学とは、簡単に言えばカナダでの有給インターンシップ留学です。
語学学校を経由するインターンシップとは違い、Co-op留学では、まず学校で専門分野を一定期間学び、その分野に関係する職場で就労します。そして、インターンシップ終了後にはDiplomaという修了証も取得できます。
つまり、Co-op留学とは、学校での授業と有給インターンシップがセットになった留学なのです。
よくある無給インターンシップと違うのは、有給であることです。また、ワーキングホリデーとは、「まず勉強をする」という点が異なります。
Coopプログラムの構成
前述のとおり、Coop留学は学校での授業とインターンシップがセットになっています。
では、授業の期間とインターンシップの期間がどのくらいかというと、実は学校やプログラムによって異なります。
一般的なのは、半年間授業を受け、半年間インターンシップを受けるという1年間のプログラム、または1年間授業を受けて1年間インターンシップという2年間のプログラムです。
どちらにするかは、予算や学びたいこと、行きたい学校などに合わせて決めると良いでしょう。
Coop留学での就労規定
では、Co-opでは、どのくらい仕事をすることができるのでしょうか。
まず、学校で授業を受けている間は週20時間のアルバイトが可能です。週5日働くとしたら4時間程度ですから、学校と両立させるにはちょうど良いでしょう。
そして授業を受ける期間が終わった後は、インターンシップが始まりますから、もちろんフルタイムでの就労が可能です。
授業を受けている間もアルバイトはできますから、その分留学費用を抑えることができそうですね。
Coop留学だからできる!3つのメリット
ここまでCo-op留学の概要をご紹介しましたが、具体的にどんなメリットがあるのか、その魅力もお伝えします。
インターンシップで給料がもらえる
Co-op留学の最大のメリットは、インターンシップで給料がもらえるということでしょう。一般的なインターンシップだと無給なことも多いですが、Co-op留学は有給ですから、稼いだ分を現地での生活費にあてることができます。
ちなみに、Co-op留学のインターンシップ期間中にどのくらい稼げるかというと、職場や就労時間によっても異なりますが、約20万円が目安です。決して多いとは言えませんが、現地での生活費としては十分事足りる金額ではないでしょうか。
仕事をしながら実践的で自然な英語を身につけられる
Co-opプログラムでの留学は、すでに一定の英語力があることが前提です。ですが、たとえ言われていることが理解できたり、自分が思っていることを英語で言えたりしても、それが自然な英語かどうかはまた別問題です。
特に、日常英会話は難なくできても、仕事で使う英語はスラスラ出てこないという人も多いでしょう。
Co-op留学なら、実際に現地で仕事をすることになるため、働きながら仕事で使う実践的な英語を身につけることができます。
海外でのビジネスマナーも身につけることができるため、将来の海外就職にも役立ちそうですね。
年齢制限がなく何歳からでも挑戦できる
海外で働きたい人の中には、ワーキングホリデーを考えている人もいるでしょう。ですが、ワーキングホリデーには年齢制限があります。
カナダのワーキングホリデーは30歳までなので、31歳以上の人は挑戦することができません。
しかしCo-op留学なら年齢制限がないため、ワーキングホリデーを諦めた人でも挑戦できるのです。
ワーキングホリデーとは違い、学校で授業を受けることが必須ではありますが、それでも他の留学に比べれば費用を抑えながら就労体験もできるという、メリットの多い留学ではないでしょうか。
Coop留学に必要な条件はある?
ここからは、Co-op留学をするために必要な条件をご紹介します。
高校卒業済みであること
まず最低限の条件として、「高校卒業済みであること」が挙げられます。つまり、高校生以下の人がCo-op留学をすることはできません。
Co-op留学では高校生以上を対象にした専門学校などの授業を受け、そして実際に就労をするので、高校生以下は不可なのです。
ただし、前述のとおりそれ以外の年齢制限はないため、18歳以上で高校卒業済みであれば、Co-op留学に挑戦することができます。
一定の英語力
Co-op留学は専門学校などでの授業と就労というプログラム構成になっているので、英語があまり話せない人はまず英語力を磨くことになります。
では、Co-op留学にどのくらいの英語力が求められるのでしょうか。
求められる英語力は学校やプログラム、業種などによって異なりますが、最低ラインはIELTS4.0となっています。これはTOEICで言うと、大体500点レベルです。意外と高くないと思うかもしれませんが、これが最低ラインですから、IELTS4.0レベルだと選べるプログラムも限定されていますし、渡航後に苦労してしまうかもしれません。
たとえばIT分野や貿易分野だと、IELTS6.0~6.5レベルが求められます。これはTOEICだと750~870点くらいのレベルです。
ぐっと高くなりましたが、ITや貿易だとそれだけ高い英語力が求められることを覚えておきましょう。
それ以外の分野を目指すなら、目安としてTOEIC600点後半〜700点位の英語力を身につけておくと良いでしょう。選べるプログラムの幅も広がりますし、渡航後もそれほど英語で苦労することなく、プログラムを楽しめるはずです。
英語力が足りない場合はCo-op留学はできない?
もしも学校が条件として提示している英語力に、自分の英語力が達していない場合、Co-op留学自体を諦めてしまうかもしれませんね。
ですが、多くの学校ではCo-opプログラム前に英語力を磨くための英語コースが用意されています。
英語力が足りない人は、まずその英語コースからはじめ、十分な英語力が身についてからCo-opプログラムに挑戦することができるのです。
ただし、英語コースの期間中はアルバイトは認められていません。この間の期間は、お金を稼ぐことができないと思って、余分に留学費用を準備しておきましょう。
また、日本で働きながら、英語を習得してからCo-opプログラムを目指すのも良いでしょう。
Coop留学がおすすめな人
他の留学とはさまざまな異なる点があるCo-op留学ですが、具体的にどんな人に向いているのでしょうか。
ここではCo-op留学がおすすめな人についてまとめてみました。
将来海外就職を目指している人
Co-op留学では、はじめに学校で就労に必要なスキルや知識を身につけ、そして実践の場としてインターンシップという形で働くことになります。つまり、インターンシップの期間は、まるで海外就職をしたかのような生活になるのです。
ですから将来海外就職を目指している人にとっては、予行練習になります。また、海外で働く様子がわかるので、自分に本当に向いているかどうかも判断がつくでしょう。
Co-op留学をした経験が、海外向けの就職活動をする時にも役立つはずです。
実はCo-op留学のあとに、インターンシップをした会社から就労ビザを出してもらった例もあります。もちろんこれは確実な道ではありませんが、そういう可能性もありますから、特にカナダへの移住を考えている人にとっては、Co-op留学は大きなチャンスとなるでしょう。
専門知識や技術を身につけたい人
Co-op留学のプログラムでは、さまざまなコースが用意されています。ホスピタリティなどの接客系もあれば、IT系のような専門分野のコースもあります。
もしも身につけたい専門知識や技術があるなら、Co-op留学で身につけられる可能性も。
授業でしっかり学んだあとに、インターンシップという形で実践することになるため、より確かな知識と力がつきますよ。
ワーキングホリデーができない年齢の人
海外で働くというと、ワーキングホリデーが一番簡単な方法ですが、31歳以上の人はワーキングホリデーをすることはできません。31歳以上の人の中には海外で働く経験はできないと諦めている人もいるでしょう。
しかしCo-op留学なら、最初に学校に通う期間があるとは言え、ちゃんと給料をもらいながらカナダで働く経験をすることができます。
最初にコース代金を支払う必要があるため、ワーキングホリデーよりは初期費用が必要ですが、それでも無給インターンシップと比べるとかなりお得になります。
年齢が原因でワーキングホリデーを諦めた人は、Co-op留学を検討してみてはいかがでしょうか。
さまざまな可能性が広がるCoop留学!
海外で働ける方法の中で、ワーキングホリデーの次に簡単な方法とも言えるCo-op留学。特にカナダで働きながら暮らしたい人にとっては、かなり魅力的なのではないでしょうか。
条件や費用、学べる内容は学校によって異なります。Co-op留学に興味が出て来た人は、早速自分に合ったコースを探してみましょう。