コロナ前までは、短期で語学留学するハードルが昔よりも低くなってきていたように思います。
一昔前までは、短期留学と聞くと、期間が短い割に航空券・学費・滞在費など莫大なお金がかかる印象がありましたが、最近では格安航空やワーキングホリデー制度、留学エージェントが多様化し、希望の予算や留学スケジュールの立て方に選択肢が増えたことにより、気軽に短期留学する人も増えています。
短期留学は、旅行では得られない出会いや現地の生活を体験できることから、語学の上達や人としても成長できる機会になります。
現在は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、渡航の延期を余儀なくされている人も多いかと思いますが、今後は渡航制限なども緩和方向になります。留学へいく日のために短期語学留学のメリットや特徴について知っていきましょう。
短期留学のメリット
短期留学は長期の留学と違う、メリットがたくさんあります。
留学費用を抑えることができる
期間が短いため、滞在費や学費を抑えることができます。
ホームステイにすると大体は朝食と夕食が含まれており、自分が用意するのは昼食だけになりますので、食事代などの出費も抑えられます。
もちろん、期間が短いので学費も抑えることができます。
ビザの取得が不要
国よって異なりますが、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、イギリスなどは3ヶ月ほどであれば日本人はビザなしで入国ができ、その期間内であれば学校にも通うこともできます。
余計な学生ビザの申請などする必要がないので、時間も費用もかかりません。
学校に通いながら観光もできれば一石二鳥ですね。
初めての留学でも安心
どうしても長期留学となるとハードルが高くなりますが、短期なので帰る日が決まっていて、気持ち的にもずいぶん楽だと思います。
一度も留学したことのない人は、短期留学から始めるのもいいかもしれません。
もし、もっと勉強したいと思えば、途中で長期留学に切り替えてもいいと思います。
学校の長期休暇や仕事の有給を利用して行ける
短期なので、学校を休まずに行けるのもメリットです。
また、社会人にとっても超短期の1週間〜10日間ほどであればお盆休みやリフレッシュ休暇、有給休暇などを利用していくこともできるので、仕事をやめる必要もありません。
短期留学には語学学校がおすすめ
日本にいながら、学校やカルチャースクールなど、昔よりも外国語を学ぶ機会は増えています。
特に英語は、義務教育から授業に取り入れられ、長ければ高校・大学まで学ぶ機会があります。
ですが、街で外国人に突然話しかけられた時、どれだけの人がすんなり答えられるでしょうか。義務的に習っていても、やはり使う機会がないと身につきません。
日本は特に長い間、教師が教壇に立って教え、生徒は座って習うという教育方法なので仕方ありません。
現地に行って生活しながら学ぶことは、日本で学ぶよりも断然吸収しやすいですし、外国と日本の習慣や文化の違いを肌で感じることで、自らの視野の狭さに気づき、より視野の広い人になれます。
短期で語学留学するなら、まずは語学学校を探そう
語学学校では、入学試験は特にありませんが、入学た初日にクラス分けのテストを行います。
自分のレベルに合ったクラスで学ぶことができるので、内容が難しくて全くついていけなかったとならないので安心です。
また、基本的には1週間からでも留学が可能で、月曜日に入学し、金曜日に卒業する事も可能です。
そのため、1週間から1ヶ月などの学生の夏休み期間中や社会人でもお盆休みなどを利用した短期留学にとても向いています。
母語としない人たちが同じ言語を学ぼうと同じ目的を持って世界中から集まりますので、同じ境遇の人が多く、打ち解けるのに時間はかかりません。
世界中に友達ができることは、日本ではなかなか体験できません。
更に、語学学校では文法や単語など習いますが、授業の半分はディスカッションにするところも多いので、習った単語や文法をそのまま自分の意思で口から発することができますので、身に付きやすいです。
この点が、日本ではあまりない海外の学校ならではだと思います。
語学留学の短期でも効果はあるのか?
短期でも効果はあるのか、誰しも心配になりますよね。
留学する期間にもよりますが、私は、しっかり目標を持って取り組めば短期間の方が身に付くと思っています。
逆に長い留学期間だと、まだ始まったばかりだからと思ってしまい、なかなか本気のモードになれないこともあります。
短期間だと限られた期間だからこそスケジュールが把握しやすく、自分の現実と向き合いながらどんどん積極的に取り組むことで、学ぶスピードは格段に上がり、最終的には結果に現れてきます。
効果を出すには:目標を立てよう
なぜ、留学に行きたいと思ったのか、理由を思い出してみましょう。
「外国人の友達をたくさん作りたい」「ドラマの内容を理解したい」「外国語を話せるようになりたい」など理由は様々あると思います。
その目標があれば、少しでも近づけるように意識できるはずです。
意識すると、行動に出せます。
行動にすると結果に現れます。
目標がいまいちまだないという人は、留学に行ってどんな風な人になりたいのか考えてみてくだい。
効果を出すには:日本人コミュニティの誘惑に負けないで
これは、海外留学をした誰しもが経験することで、外国に行くと同じ日本人を見つけると安心して、ついつい一緒に行動してしまいます。
たまには、思いっきり日本語で愚痴を話したり、日本人同士の中での情報交換など必要な瞬間もあります。ですが、やはり日本人とばかり居ると海外に来た意味がないですし、何より自分の目標を見失ってしまいます。
短期の語学留学だと本当にあっという間に時間は過ぎていくので、命取りになり兼ねません。
せっかくお金を使って、学びに来ているので、少し過酷な環境に身を置くくらいが、自分の成長にもなります。
今であれば、日本語を話したい時は日本にいる家族や友人とも気軽にテレビ通話ができますし、必要な情報や困っていることがあればエージェントに確認したりするといいでしょう。
なるべく自分のためにも勇気を出して、他の国の友達と出かけたり、ホストファミリーと週末に出かける計画を立てたりしながら、限りある時間を大切に使いましょう。
短期でも行ける語学留学先
短期の語学留学だと行ける国はかなりあります。
何を重視するかを考えて、自らの条件に合う国を探しましょう。
重視するポイント
1、予算
2、治安の良さ
3、本場の英語環境で学びたい
その他にも、海や自然が多い国がいい、日本人が少ないところがいい、など様々あると思いますが、大きく分けてみていきたいと思います。
1、留学の予算をなるべく抑えたい
フィリピン
フィリピン
日本から飛行機で約4時間と近く、時間のない短期留学にはとてもおすすめです。
また、フィリピンでは島の公用語はありますが、アメリカの統治時代の影響で広く英語が使われていますので、街中では英語の表記が多くあり、お店やレストランでも英語が通じます。
他の英語圏の国に比べて、物価が格段に安いので、滞在費や学費が安くなるのが最大の魅力です。
長期留学の前にフィリピンへ短期の語学留学する人もいます。
コロナ前は、留学生を積極的に受け入れていたので、語学学校も多く、特にセブ島では娯楽施設が少ない分、勉強に集中できますし、週末は海で遊んだりとリゾート気分でリフレッシュもできます。
一方では、日本人留学生が多いので、日本人ばかりで行動せず、勉強に集中できる環境作りを意識してください。
また、治安と衛生面は日本より悪くなりますので、夜間の外出や、外で食べる物には細心の注意が必要です。
※現在、コロナウィルス感染拡大の影響で、観光・留学生などの入国はできません。(2021年11月現在)在日フィリピン大使館
2、治安の良いところがいい
女性ならやはり治安のいいところを重視したいと思う人は多いと思います。
代表的な国なら、カナダとオーストラリア・ニュージーランドです。
カナダ
移民を多く受け入れるカナダでは、ワーキングホリデーの留学生や外国人にとても寛容的で過ごしやすい環境が整っています。
ワーキングホリデーであれば、短期から中長期まで幅広く利用することができます。
また、カナダは都市部でも治安が良く、重犯罪の件数はとても少ないので、女性の留学や初めての留学にも環境がよく、おすすめです。
ですが、変なカナダ人や留学生もいますので、自分の身は自分で守るように心がけましょう。いくら治安がいいからと言っても夜間の外出や、怪しい場所への出入りには気をつけてください。
※現在、条件付きで観光目的の入国を許可しています。(2021年11月現在)在日カナダ大使館
オーストラリア
カナダと同じく、英語圏で治安がいい国なので、多くのワーキングホリデー留学生が世界中から集まります。
物価が高いイメージはありますが、語学学校も多いので、比較的学費は安く抑えられます。
ワーキングホリデーでも学生ビザでもアルバイト程度であれば、働くことが許可されていますので、学校で習う英語をそのまま仕事でも生かせます。
学校に通いながら、週末や休暇を利用してオーストラリアの観光都市を巡るのもいいですね。
※2021年12月1日より条件付きで観光目的の入国を許可しています。(2021年11月現在)在日オーストラリア大使館
ニュージーランド
自然に囲まれたニュージーランドでは、都市部でも賑やかさや派手さはないですが、語学留学するには静かで落ち着いた環境で集中ができます。
日本人も比較的少ないので、週末はホストファミリーとファーマーズマーケットへ行ったり、語学学校の友人同士で自然の中でキャンプして過ごすことができます。
※現在、コロナウィルス感染拡大の影響で、観光・留学生などの入国はできません。(2021年11月現在)在ニュージーランド日本大使館
3、本場の英語環境で学びたい
本場の英語となると、やはりイギリスとアメリカになりますので、渡航時間や費用は少々かかりますが、訛りのない綺麗な英語を学びたい人もいます。
イギリス
英語の誕生にも大きく関わった国で、イギリスの英語は丁寧な英語とも言われています。
そのため、本場の綺麗なイギリス英語を学びたいという人にはおすすめです。
また、ヨーロッパからの留学が多いので、アジア人以外の友達を作ったり、ヨーロッパの文化に浸ることができますので、日本では体験できないことがたくさんあります。
その反面、アジア人に対して冷たい態度を取られるトラブルもありますので、行動や言動には注意しましょう。
アメリカ合衆国
アメリカ英語は、イギリス英語と異なった単語の発音や、スペルを書くことがありますが、日本では馴染みのある本場の英語になります。
学費や物価は高くなりますし、治安も良いとは言えませんので、アメリカへ語学留学するためには、事前の下準備と自分の身は自分で守れるように意識しておくことが大切です。
また、現時点ではワーキングホリデー制度はありませんので、アメリカへ語学留学する際には、学生ビザの取得が必要です。
まとめ
ここまで、短期の語学留学についての特徴やメリット、渡航先など見てきました。
短期間だからこそ、集中して勉学に励むことができますので、短期間で留学なんて意味があるのか分からないという人にも是非、検討してみて欲しいと思います。
日本とは違う環境で、見る物全てが新鮮に感じることができます。
また、日本の良さを再発見することができることもあります。
人生は一度きりなので、後悔しないように選択して下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。