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留学をしたいけれど、「金銭的な余裕がない」「長期間の休みが取れない」などの理由で諦めている方も多いのではないでしょうか。
数ヶ月〜数年間かけた長期留学のほかにも、時間と費用を最小限に抑えた1週間の短期留学をすることができます。
1週間ほどであれば、夏休みや長期休暇を利用して、サクッと留学できるため、時間や費用の心配がある人以外に、お試し留学を体験してみたい人にもピッタリです。
しかし、気になるのは「1週間でどれだけの効果があるか」という点です。
「短期留学は意味がない」という人もいますが、結論から述べると事前準備をした上で、高い目的意識を持っていれば、短期留学での十分な成長が見込めます。
この記事では、1週間留学のメリット・デメリットを照らし合わせた上で効果について解説し、具体的な費用・格安プランについて紹介します。
学生・社会人問わず1週間留学に興味のある全ての人に有益な情報をまとめているため、ぜひチェックしてみてください。
【目次】
1週間留学のメリット・デメリット
1週間留学のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
言語学習のモチベーションになる日常生活で学んだことをアウトプットできるネイティブと会話できる異文化交流ができる多国籍の友達ができる長期留学より費用を抑えられる忙しい人でも挑戦しやすい | 言語力の飛躍的な向上は期待できない渡航先によっては航空費・仲介費のコスパが悪く感じる |
メリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリット①言語のモチベーションUPになる
1週間留学のメリットは、言語学習のモチベーションになる経験ができる点です。
実際に1週間の留学をすれば、自分の語学で足りていない部分を実感できたり、より高い目標を持って語学学習に向き合うためのモチベーションを高めることができます。
座学による語学学習でインプットしたところで、実際にアウトプットする機会を設けなければ、自分の言語における弱点に気づけぬまま勉強を続けることになります。
実際に現地に足を運んで、自分の語学力を把握するためには、短期留学が有効と言えるでしょう。
言葉が通じなければ、まだまだ頑張らないといけないなと感じることができる一方で、勉強したおかげで会話ができれば、やりがいを感じられること間違いなしです。
また、半年〜1年後に1週間留学をすると目標を掲げることで、日々の語学学習へのモチベーションにもなります。
メリット②時間がなくても挑戦しやすい
1週間留学のメリットは、忙しい人でも挑戦しやすい点です。
一般的に語学留学は、数ヶ月〜数年単位で行く人が多いですが、日本の学校に在学していたり、社会人として出勤のある仕事をしていると時間の確保が難しいです。
「留学をしたいけれど時間がない」という理由で諦めている方が、実際には多くいるのではないでしょうか。
そんな忙しく過ごしている方は、長期休みや有休消化を利用して挑戦できる1週間留学を検討してみてください。
学校や会社を休むことなくスケジュールを組むことができるため、中期・長期留学と比較すると、渡航へのハードルが下がります。
少しでも長く現地の滞在期間を伸ばすためには、限られた時間の中で、できるだけ時差ボケの少ない地域を選んだり、渡航時間が短い地域を選んだり、工夫することが大切です。
メリット③長期留学より安く留学できる
1週間留学のメリットは、費用を安く抑えられる点です。
「留学は高い」イメージが先行しているかもしれませんが、数百万円かかるという話は、基本的には長期留学のことを指しています。
留学では、語学学校に支払う授業費以外に、「家賃」「食費」「交際費」「交通費」などプラスアルファーで出費が重なります。
留学先でお金を稼ぐことができないと想定した場合、最低限の生活ができるだけの貯蓄と留学生活を楽しむための娯楽費用を日本にいる間に用意しなくてはなりません。
中期〜長期留学をするのであれば、まとまったお金を用意するのに時間がかかりますが、短期留学であれば、日々の生活で節約するだけで貯めることも可能です。
渡航先によっても留学に必要な費用は変動するものの、費用を抑えることを最優先するのであれば、フィリピン留学など物価の安いエリアを選ぶのもおすすめです。
さらに、短期留学であれば、学生ビザの申請も不要なため、準備段階での資金も最小限に抑えられます。
デメリット①語学力が飛躍的に伸びることは期待できない
1週間留学のデメリットは、飛躍的に語学力が伸びることは期待できない点です。
留学に行くことで日本国内で勉強するときよりも、学習言語に触れる機会が圧倒的に多くなるため、語学力が高めやすいです。
しかし、1週間だけで言語をマスターできれば、実際に語学学習で苦労する人はほとんどいないでしょう。
語学は短期間で身につけられるものではありませんので、1週間留学で「言語を堪能にする」という目標を立ててしまうと、理想と現実のギャップが生まれるかもしれません。
実際に、英語力を伸ばしたいのであれば、勉強のための時間をしっかりと設けることが求められます。
ただし、日本人の場合、文法と発音ができないと相手に伝わらないと思い込んでいる人が多いため、実際に現地で言葉を使うことで言語を話す自信をつけることができるでしょう。
学習言語を話すための自信があるかないかの違いは、語学習得のペースを大きく左右するため重要ですので、1週間留学では、積極的に言語を使うことを目標にすると良いでしょう。
デメリット②渡航先によってはコスパが悪い場合がある
1週間留学のデメリットは、渡航先によってはコスパが悪くなってしまう点です。
例えば、アメリカやヨーロッパなどに留学したいのであれば、渡航時間だけで10時間以上かかります。
あなたが1週間の休みを使って留学するのであれば、渡航先が離れていると移動時間に数日使うことになり、実際の滞在時間は短くなってしまう可能性が高いです。
また、1週間留学であっても長期留学であっても飛行機の費用は同じですので、短い期間行くのであれば、全体的なコスト費用が高くなることを想定しましょう。
その場合、アジア圏であれば、時間と費用を抑えつつ、1週間と短い期間であっても充実した留学生活を送りやすいです。
1週間留学の効果はある?ない?
メリット・デメリットを踏まえた上で、1週間留学の効果を3つの項目に分けると次のとおりです。
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1週間留学のデメリットで言及した通り、もしもあなたが飛躍的に言語力を高めることを目的として留学するのであれば、ある程度まとまった期間を設ける必要があります。
1週間だけでは、日常生活でよく使われる言葉などを直接使ったりして、言語を話すことに慣れたり、現地人の話す雰囲気を感じられるのが限界でしょう。
1ヶ月〜3ヶ月ほどの留学であれば、日常生活に慣れてきて、普段の会話の中で、ネイティブが使う言葉を真似したりして、自然な会話ができるようになります。
アカデミック・ビジネスでの語学力向上を期待するのであれば、3ヶ月〜1年以上の時間をかけることが理想的です。
基本的に、どの言語であっても習得するのにはある程度の時間が必要ですので、1週間留学で学習言語がペラペラになることはまずありません。
一方で、言語学習において大切な「モチベーション」「話すことへの自信」「耳に馴染ませるリスニング」を習得するには、1週間留学でも十分です。
学んでいる言語を話す人たちの習慣や国民性を知ったり、異文化を理解することで、言語学習の意識も高まるでしょう。
1週間留学をしてみて、その国が好きになれば、長期留学を検討したり、その国と関わる仕事に就くなど、次の目標を掲げることができるかもしれません。
1週間留学の効果を最大限発揮するための工夫
1週間留学は、滞在期間中の過ごし方次第で、成功と失敗を大きく分けてしまいます。
実際に1週間留学をして「よかった」と思えるようにするためには、以下のことを意識してみてください。
- 事前準備を徹底する
- ある程度の語学力をつけておく
- 日本人コミュニティに依存しない
それぞれの項目を詳しく解説します。
事前準備を徹底する
1週間留学は、中期〜長期留学以上に事前準備が重要です。
1週間留学で語学学校に通うのであれば、休日は1〜2日しかありませんので、日本にいるうちから休日に何をするか決めておくと良いでしょう。
現地に来てから情報収集を始めるのは遅すぎるので、滞在先の観光スポット・興味のある分野のイベント・趣味ができるエリアなどをリサーチしてください。
また、留学プログラムでできること・できないことを把握しておき、滞在中にやりたいことリストなどをまとめておくと、より充実した留学生活を送れます。
ある程度の語学力をつけておく
1週間留学は、ある程度の語学力をつけておくことが重要です。
あなたの語学レベルが入門〜初級レベルの場合、滞在先で学ぶことは日本で学ぶこととほとんど変わらない可能性が高いからです。
一方、中級〜上級レベルであれば、滞在先の語学学校で、実際に同じ言語を学ぶ外国人たちとディスカッションをする機会などがあります。
そのため、現地で積極的に言語を話して聞いて、生の言語に触れたいのであれば、日本にいるうちに言語力をできるだけ高くしておくことが大切です。
中期〜長期留学であれば、入門〜初級レベルで渡航しても、言語力を高めることができます。
しかし、1週間留学という限られた期間のみの留学では、渡航時の語学力が留学の質を大きく左右します。
日本人のコミュニティに依存しない
1週間留学は、日本人のコミュニティに依存しないことが重要です。
初めての留学、初めての海外となると不安や心配なことが重なり、どうしても日本人を見つけると日本人に助けてもらおうとすがる思いが芽生えてしまうかもしれません。
しかし、1週間留学という限られた期間の中で日本人の友達を作ってしまうと、現地の言葉を使う機会を逃してしまいます。
もしも、困ったことがあったり、できないことがあれば、言語学校の先生やスタッフに頼りましょう。
言語学校の先生やスタッフは、あなたの語学力が低くても留学を良いものにするために、献身的にサポートしてくれる存在です。
言葉が分からなければ、ジェスチャーを使ったり、辞書や翻訳機を使っても良いでしょう。
できるだけ、日本語を使わずにトラブルを解決するよう挑戦してみましょう。
また、友達作りも積極的に行うことが大切です。
文化や習慣が違えば、日本の常識が通用せずに驚くこともあるかもしれません。
食事に誘ったり、一緒に遊びに行く約束をして、言語に触れる時間を長くできるよう工夫しつつ、新しい文化に触れて素敵な留学経験にしてください。
1週間留学の費用
結論から述べると、1週間留学の費用は、「渡航先」と「滞在方法」によって異なります。
渡航先に関しては、日本から近いアジア圏(韓国・中国・フィリピンなど)は、比較的安く済みます。
一方、日本から遠いヨーロッパ・北米圏(アメリカ・カナダ・フランス・イタリアなど)は、比較的高くなりがちです。
渡航費に関しては、留学する時期によっても変動するため、できるだけ費用を抑えたいのであれば、オフシーズンなどを選ぶことをおすすめします。
また、滞在方法は主に「ホームステイ」「学生寮」の2種類が主な選択肢です。
ホームステイは、食事などが全部込みになるため、学生寮よりも滞在費用が高くなりますが、その分、国際交流には適しています。
1週間留学の選び方
1週間留学を検討している方は、以下の項目を意識して最適な滞在先・滞在方法を選択しましょう。
- 予算
- 立地
- 学校の環境
それぞれの項目について詳しく解説します。
予算で決める
1週間留学をする上で、予算を考えることは大切です。
例えば、できるだけ費用を抑えて1週間留学したいのであれば、アジア圏を選択したり、比較的物価の安い国を選ぶ必要があります。
また、1週間の時間を有意義にするためなら多少の費用が掛かっても良いのであれば、自分の興味のある国を選ぶのも良いでしょう。
立地で決める人
1週間留学をする上で、立地選びは、滞在期間の充実度を大きく左右します。
例えば、自然が好きなのであれば田舎でもいいかもしれませんが、エンタメやファッションなどの最先端なカルチャーを感じたいのであれば都会を選ぶ必要があります。
そのため、留学するときに「語学学習」の次に興味のあることは何かをはっきりさせましょう。
国選びをしっかりしても立地選びを丁寧に行わないと、せっかくの滞在期間にやりたいことがなくて時間を持て余してしまう可能性があります。
学校の環境で決める
1週間留学をする上で、学校の環境を知ることは大切です。
学校の環境としてチェックすべき項目は、次のとおりです。
- 語学学校としての評判
- 日本人の比率
- 学校周辺の治安
英語や韓国語は、比較的日本人からの人気が高いため、語学学校によってはクラスメイトの半数以上が日本人になることがあります。
留学先で外国人の友達を作りたいと考えているのであれば、語学学校のホームページをチェックして、日本人の比率が少ないところを選択しましょう。
まとめ
この記事では、1週間留学について紹介しました。
「1週間の短期留学では意味がない」という声も多く寄せられていますが、言語学習のモチベーション維持や実力を知るための留学としては、効果が高いです。
学生や社会人で時間や資金に制限がある人でも、中期〜長期留学ほどのハードルが高くありませんので、挑戦しやすいです。
1週間の留学だけで語学力を劇的に向上させることは困難であるものの、事前準備をしっかりと行うことで、有意義な留学経験をすることができますので自信を持って挑戦してみてください。