社会人や時間が取れない人は長期で海外留学することは難しいですよね。
それでも留学という夢を諦めきれない場合は「たとえ一週間でも留学したい」と考える人も多いはずです。
ただ、「一週間という短期間の留学はできるの?」「ホームステイがしたいけど一週間なんて受け入れてくれるのかな?」など、気になるところですよね。
結論から言うと、海外留学もホームステイも一週間の短期間から大丈夫なので安心してください!
一週間という短期間でも留学・ホームステイをするメリットはたくさんあります。
今は長期留学できない人でも、一週間なら何とか予定を調節できるという人のために、留学にかかる費用や、メリット・デメリットについてまとめました。
短期留学を考えているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
一週間からホームステイはできる!
「留学するなら長期の方が良い」「留学は3ヶ月以上しないと意味がない」という意見がありますが、短期間でもしっかりと目的・目標を持って過ごせば意味のある留学となります。
一般的には短期留学とは1週間~12週間(3ヶ月)のことを言いますが、一週間から受け入れている国も多く、ホームステイも一週間から可能なんです。
そのため、忙しい社会人は年末年始や大型連休のタイミングに一週間ほどの日程で留学する人も多くみられます。
「長期休みがとれないから留学なんて無理」と夢を諦めないで大丈夫ですよ!
一週間のホームステイにかかる費用
一週間から留学できることが分かって安心した人は、一週間の留学にはどのくらいの費用が必要なのか気になりますよね。
留学する国によって必要な費用は異なりますが、目安としてはこちらの表を参考にしてください。
留学先 | 一週間の留学費用 |
アメリカ | 35~40万円 |
イギリス・カナダ・オーストラリア | 25~30万円 |
マルタ・アイルランド | 20~25万円 |
フィリピン | 15~20万円 |
たとえ長期でも短期でも必要なのが以下の費用です。
・渡航費(航空券、ビザ申請代、パスポート代、海外旅行保険料)
・滞在費(宿泊費、食費、光熱費)
・授業料(入学金、授業料、教材費)
・生活費(交際費、交通費)
それではひとつひとつ詳しくみていきましょう。
①渡航費
航空券やパスポート取得費用、海外旅行保険料、ビザ申請にかかる費用のことです。
パスポート取得費用は10年用なら16,000円、5年用なら11,000円が必要です。
海外保険料は行先によって多少の差はありますが、一週間なら大体2,000~3,000円程で加入できます。
ビザに関しては、ほとんどの国が一週間程度なら観光ビザで滞在できるのですが、アメリカは短期間でも入国にビザが必要で、語学学校で18時間以上の授業を受ける場合は学生ビザ(F-1ビザ)の取得が必要です。
ビザの費用は360ドル、2022年5月現在のレートでは約45,000円です。
国によってもビザ取得の必要・不要が異なるので、必ず留学前にホームページで確認しておきましょう。
航空券は近場のアジアなら格安航空会社を利用すれば往復5万円程度で購入できますが、欧米などは10~30万円とかなり高くなります。
出発の時期は、航空券の価格が高騰するハイシーズン(GW、夏休み、年末年始など)よりも、ローシーズンを選べばかなり節約できるので、出発時期にこだわらない人はあえてローシーズンを選ぶのがおすすめです。
②滞在費
滞在先はホームステイ・学生寮・シェアハウス・ホテルなどの中から選べますが、海外留学初挑戦ならぜひ「ホームステイ」がおすすめです。
他の滞在先よりも費用を抑えられ、何よりも現地の一般家庭で生活できるチャンスです。
現地の文化や風習を身近に感じられ、外国に第二の家族ができるなんて、とっても素敵ですよね。
ほとんどのホームステイ先では1日2食、または3食の食事がついていて、光熱費なども含まれているケースがほとんどです。
食費が節約でき、現地の家庭料理が食べられるのは貴重な体験ですよね。
ホームステイの費用は国によって異なりますが、一週間なら2~5万円程が平均です。
③語学学校費
現地で語学学校に通うなら、入学金・授業料・教材費が必要となります。
費用は国や学校によっても異なりますが、一週間の授業料は2~4万円程と考えておきましょう。
そこに入学金や教材費がプラスされます。
④生活費
ホームステイをすると朝・夕の食費は浮きますが、昼食を自分で用意する場合は別に食費が必要です。
また、学校が終わって友達とお茶したり買い物に出かけたりする場合は、そのお金も必要ですよね。
せっかく一週間滞在するなら、家と学校の往復だけでなく、アクティブに行動して楽しい思い出をたくさん作りたいものです。
その際に必要な交際費や交通費は削りすぎずにある程度は準備しておきたいところです。
一週間の短期留学のメリット
一週間という短期留学なら、忙しい社会人でも休みの調節がしやすく、気軽に留学できます。
一週間という期間は決して長くはありませんが、留学中の自分の行動次第ではしっかりと意味のある留学になります。
日程の調整がしやすい
仕事の都合で長期留学ができない人も、一週間程度なら大型連休や有休を使って留学できます。
実は、GWや夏季休暇、年末年始の休みを利用して留学する社会人も多いんですよ。
長期留学するとなると休職や退職しないといけませが、一週間程度なら気軽に留学できるのが短期留学の魅力です。
海外留学が初めての人は、まず一週間程度の短期を経験してから「やっぱりもっと長期で留学したい」と思えば、本格的に行動に移すこともできます。
まずは、長期留学の前の予行練習として短期留学する人もたくさんいます。
費用は海外旅行とあまり変わらない
一週間程度の留学なら費用は旅行とそれほど変わりません。
留学の場合は語学学校の授業料が必要ですが、一週間ホテル滞在するよりもホームステイの方が滞在費用は安く、その結果トータルの費用としては旅行とあまり変わらないようです。
長期留学となれば、それなりにまとまったお金が必要となりますが、短期留学なら金銭的にもチャレンジしやすいと言えます。
旅行とは違うリアルな生活が体験できる
何度も旅行で海外に行っている人はたくさんいますが、実際に現地に住んでリアルな生活を体験したという人はそれほど多くありません。
特にホームステイなら現地の一般のお宅にお邪魔して一緒に暮らすので、その国の家庭料理をみんなで食べ、異文化交流しながら現地のリアルな生活が体験できます。
これは、旅行では体験できないことで、留学だから経験できるのです。
旅行で一週間訪れるよりも、留学・ホームステイをすることで、より踏み込んだ体験ができますよ。
外国人の友達ができる
たとえ一週間であっても、語学学校に通うなら他国のクラスメートと一緒に勉強します。
日本人だけの学校・クラスでもない限り、必ず外国人と接する機会があるはずです。
日本で暮らしていると、なかなか外国人の友達を作ることは難しく、そもそも知り合うきっかけすらないかもしれません。
しかし、留学先では色々な国の人と知り合えるチャンスがたくさんあり、外国人の友達も作りやすいですよ。
学校終わりにカフェに行ったりショッピングに行ったりして、ぜひ異文化交流を楽しんでみてください。
あなたの人生でかけがえのない友達になることでしょう。
一週間の短期留学のデメリット
メリットがある一方で、一週間という超短期がゆえのデメリットもあります。
短期間で気軽にチャレンジできる反面、しっかりと目標を持って行動しなければ何も得られない留学になることもあります。
そんな短期留学のデメリットはこちらです。
劇的な語学力の上達は見込めない
留学の目的を「語学の上達」としている人には厳しい言葉ですが、一週間では劇的な語学力の上達は見込めません。
言語の上達というのは積み重ねが大切で、いかにたくさんの言葉を聞いて話す努力をしたかにかかっています。
そのため、一週間でペラペラになるのは難しく、「耳が慣れた」「外国人や外国語に対する苦手意識がなくなった」「自分から話しかけられるようになった」という程度の成長であると言えます。
ただ、「一週間では語学力は伸びない」と落ち込むのではなく、より語学を勉強したい気持ちになってモチベーションが上がって帰国する人も大勢いるので、次の留学への予行練習だと思えば前向きにとらえられますよね。
スケジュールによってはフリーの日がない
一週間という短期日程のため、現地に到着する曜日によっては週末を過ごせず、学校に通う毎日で留学が終わってしまう人もいます。
たとえば、日曜日に現地に到着して翌週土曜日に帰国というスケジュールを組んだとします。
通常、学校は月~金曜日まで授業があるため、このスケジュールでは滞在中に1日フリーという日はありません。
「とにかく学校で語学の勉強がしたい!」という人ならいいのですが、せっかく憧れの海外生活を送るなら1日くらいは観光したり、ホストファミリーとお出かけしたりする時間がほしいと考える人も多く、少し残念に感じることでしょう。
反対に、火曜日に現地に到着して翌週月曜日に帰国する場合は、週末は自由な時間を過ごせますが、授業日数が3日程度と少なくなるので物足りなさを感じる人もいるでしょう。
一週間という限られた期間での留学の場合、どちらのパターンにするのかをよく考えて後悔しないスケジュールを組むようにしましょう。
留学先によっては費用がかかる
一週間程度の留学は旅行する場合の費用とあまり変わらないとお伝えしましたが、留学先によってはある程度の留学資金が必要です。
日本から比較的近く、物価も安い韓国や台湾に一週間留学するのと、距離も遠く物価も高い欧米に留学するのとでは当然必要な費用に大きな差がでます。
一週間という短期間の留学ながら、30〜40万円もの費用がかかるということへの覚悟は必要です。
学生時代ののんびりとした留学と違って、目的を持って毎日を過ごさなければ一週間はあっという間に過ぎてしまいますからね。
まとめ
まとまった時間がなかなか取れない社会人にとって、一週間という短期でも留学・ホームステイができるのは大変ありがたいことですよね。
短い期間だからこそ、モチベーションを保ちながら生活できるのも短期留学の良いところです。
出発前に自分で決めた目標を忘れずに1日1日大切に過ごせば、実りのある留学になるはずです。
短い期間ですが、留学先で知り合った友達やホストファミリーと、かけがえのない思い出をたくさん作ってくださいね。