留学までの5つ目のステップは、パスポートやビザの申請です。パスポートやビザの申請にも必要な書類がいくつかあり、申請から発行されるまで少し時間がかかります。発行されるまでにかかる時間を逆算して、早めに準備して申請を行いましょう。
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パスポートは、海外で暮らすにはとても大切なものです。国籍や氏名、年齢などを証明する、世界で通用する唯一の証明書です。入国や出国のときに限らず、万が一事故に巻き込まれたときや身分証の提示が必要な場合にパスポートが活躍します。海外留学中はなるべく肌身離さず持っておきましょう。
そんな大事なパスポートの発行には申請が必要です。
パスポートは、住民登録をしている都道府県の申請窓口に必要な書類を全てそろえたうえで申請を行います。申請から受け取りまでに、約1週間程度みつもっておくと良いでしょう。
パスポートを申請するために必要な書類は下記の5点です。
- 一般旅券発給申請書(パスポート申請の窓口で配布しています)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(申請日より6か月以内に発行されたもの)
- 住民票の写し(申請日前6か月以内に作成されたもの)
- パスポート用の写真(縦45mm×横35mmの縁なし・無背景の写真)
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
パスポートの申請は無料ではありません。パスポートの申請だけでなく、事前の書類を用意するためにも手数料が必要なものがあります。
旅券の種類 | 都道府県の収入印紙 | 収入印紙 | 合計 |
10年間有効な旅券(20歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年間有効な旅券(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効な旅券(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
旅券の発行以外でかかる費用
- 証明写真代:800~1,500円程度
- 戸籍抄本または戸籍謄本の発行:450円/1通
- 住民票の写し:300円/1通
パスポートを受領する際には、申請時に渡された受理票(受領証)と、上記の手数料が必要です。
なお、申請はご両親など代理が行うことは可能ですが、受領の際は必ず本人が行わなければなりませんので注意しましょう。
ビザが必要かを確認する
留学の際にビザが必要かどうかは、行先の国やその期間によって異なります。
さらに、ビザでもいくつか種類があり、目的によって、必要なビザも異なります。細かい条件は、各国大使館の公式のウェブサイトを事前にきちんと確認しましょう。ここでは、留学の場合に必要とされることの多い学生ビザとワーキングホリデービザについて紹介します。
学生ビザが必要となるのは、各国で下記のような条件があります。
国 | 学生ビザが必要な条件 |
アメリカ | 入国目的が語学学校や大学等での「勉強」の場合(F-1ビザ) |
カナダ |
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イギリス |
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オーストラリア | 3か月以上の場合 |
ニュージーランド | 3か月以上の場合 |
また、ワーキングホリデーでの留学には、ワーキングホリデービザが必要です。
国 | 申請条件 |
カナダ |
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オーストラリア |
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ニュージーランド |
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ビザの申請をする
ビザの申請は、日本国内にある対象の国の大使館に直接出向いて申請を行います。
→各国の駐日公館リストはこちら
一般的に、ビザ申請書、パスポート、証明写真、申請料の4点はどの国でも必要です。この4点に加えて、航空券や予防接種国際証明書などが必要になる場合もありますので、事前に各国の大使館のウェブサイトで確認しておくようにしましょう。なお、ビザの申請書は全て英語で記入します。特に英語に自信がない場合、申請がはじめての場合は、時間に余裕をもって申請の準備を進めると良いでしょう。
ビザの受け取りまでに必要な日数は、ビザの種類や国によって異なります。早ければその場で発給してもらえる場合もあれば、翌日から数日後に発給される場合もあります。ビザ受け取りまでにかかる期間も考慮して、余裕をもって申請を行うようにすることをおすすめします。とはいえ、ビザにも有効期限があります。余裕を持ちすぎて、入国する前に失効してしまった、なんてことがないように注意しましょう。
まとめ
学校も決めたらいよいよ渡航する準備です。パスポート、ビザなど、日本を出て海外で生活を行うためには必要な手続きです。申請するにも準備する書類がいくつかあるので、事前にきちんと確認しておくと良いでしょう。
パスポート、ビザともに、申請をすればその場で受け取れることは少ないもの。申請から受け取りまでの時間をきちんと考慮して、手続きを進めるようにしましょう。