留学で気になるのはやはり費用。ニュージーランド留学にかかる費用を細かく見てみると、学費・滞在費(生活費)・諸費用に分けられます。その中でも今回は留学前にかかる、渡航費やビザ申請費用、保険料などの諸費用について紹介します。節約できるポイントも紹介しますので参考にしてみてください。
目次
ニュージーランド留学にかかる渡航費用
航空券の値段は固定ではありません。使う航空会社や経路、時期、購入のタイミング、燃油サーチャージなどによって大きく変動があります。
日本からニュージーランド行きの航空券は、年間平均で約111,000円(※)
日本からニュージーランドへ行く場合は、東京・大阪からオークランドへの直行便があります。
直行便は成田空港から週7便、羽田空港から週3便が運航しています。ニュージーランドが夏を迎える季節には関西国際空港から直行便が運航しています。所要時間は約10時間30分です。
直行便は、ニュージーランド航空の運航便のみになっているので、他の航空会社を利用する場合はオーストラリアや香港、シンガポールを乗り継いでいくことも可能です。経由していく便では、直行便よりも安くなることもあるので、時間に余裕がある人は直行便以外も探してみると良いでしょう。
また、ニュージーランドにはクライストチャーチやクイーンズタウンなどの都市もありますが、日本からクライストチャーチやクイーンズタウンへの直行便は就航していないので、オークランドから国内線を乗り継ぐ必要があります。
おすすめの時期
ニュージーランドの人気のシーズンは、現地が夏になる12月~1月。年間の平均の運賃と比較すると7~8%ほど高くなるというデータ(※)があります。冬から春にあたる9~11月は平均運賃よりも安い傾向にあるようです。ニュージーランドは南半球のため、日本とは季節が逆です。日本が真夏のころに、ニュージーランドでウィンタースポーツを楽しむという人も多いようです。
私立の語学学校で学ぶ場合、入学時期や期間は比較的自由に決められる場合が多いので、オフシーズンをねらっていくと費用も抑えられますよ。
※スカイスキャナー「https://www.skyscanner.jp/flights-to/nz/cheap-flights-to-new-zealand.html」
※価格は、2018年9月23日時点、過去45日間で見つかった最安の概算価格です。利用する検索サイトや航空会社、時期によって変動がありますので、あくまで目安としてご認識ください。
ニュージーランド留学にかかるビザ申請費用
ニュージーランドに入国する際、3か月以内であれば基本的にビザは必要ありません。
目的が勉強として留学する場合、学生ビザ、ワーキング・ホリデービザ、訪問ビザの3種類のいずれかが必要です。どのビザが必要かは、期間や目的によって異なりますので、きちんと確認して申請を行いましょう。
【学生ビザ】
3か月以上働きながら学校に通う場合には学生ビザが必要です。
学生ビザで、就労ビザがつく条件を満たせば週20時間までアルバイトが認められています。
申請料金は、郵送とオンラインで料金が異なります。
日本国籍所有者がオンラインで申請する場合、日本国内からは無料です。ニュージーランドで申請する場合はNZ$250(20,000円)が必要です。
郵送の場合、申請取扱手数料として5,400円、郵送返却料金として800円が必要です。郵送申請の場合の支払い方法は銀行振り込みのみです。
【ワーキング・ホリデービザ】
ワーキング・ホリデービザは、18歳以上31歳未満の日本国籍を持つ独身者または子供を同伴しない既婚者と規定されています。休暇を過ごす目的で1年まで滞在でき、就労も就学も可能です。働きながら勉強もしたいという方の留学スタイルの一つとして人気があります。
申請料は、日本国内からオンラインで申請する場合は無料です。
【訪問ビザ】
3か月以上9か月以内の観光や留学を目的とした場合に必要なビザです。働くことはできず、学校に通うことのできる期間は3か月までです。
申請料は、郵送とオンラインで料金が異なります。
オンライン申請の場合は無料です。ただし、パスポートの提出が求められた場合は別途費用がかかります。
郵送の場合、申請取扱手数料として5,400円、郵送返却料金として800円が必要です。郵送申請の場合の支払い方法は銀行振り込みのみです。
※NZ$1=80円換算
ニュージーランド留学にかかる海外留学保険料
日本の保険の多くは日本国内のみを対象範囲としています。海外で怪我をしたり病気にかかったりしても保険が適用されず、高額費用を請求されてしまいます。
そのようなことがないよう、海外に行くときには必ず保険に入ることをおすすめします。
海外留学保険で主に補償される内容は下記の3点です。
- けがや病気の治療費
- 損害賠償事故
- 手荷物の盗難や破損
また、寮やホームステイと、賃貸・ルームシェアでは、補償内容が一部異なるため、保険料も変わります。
下記は、期間別にかかる保険料の目安です。
4か月まで | 6か月まで | 12か月まで | |
寮・ホームステイ | 5.6~12.5万円 | 8.7~19.1万円 | 18.9~57.0万円 |
賃貸・ルームシェア | 5.6~11.7万円 | 8.7~19.3万円 | 19.9~53.8万円 |
※価格コム 留学保険比較(http://hoken.kakaku.com/insurance/ryugaku/)より。
(検索条件|渡航先:オセアニア/補償タイプ:標準)
保険会社や補償内容により、保険料は大きく変わります。最低限の補償でよいのか、しっかりとした補償にするのかによっても補償される範囲が異なるため、いくつか比較して最適な保険を選ぶと良いでしょう。
ニュージーランドのオークランドの医療費は、救急車は公営であれば無料、初診料は4,500~7,500円、病院部屋代は46,300~62,900円、骨折時の治療費は11,200円。日本と同じくらいの医療費です。
しかし、日本国内では、保険が適用されるので負担は少ないですが、海外になると保険は適用されないので、診療や治療にかかる費用の負担はとても大きくなります。アメリカなど医療費のとても高い国と比較すると安めではありますが、医療費が補償されないとなると費用負担が大きいことは間違いありません。
留学保険料も安くはありませんが、留学中は何が起こるか分かりません。けがや病気などにかかってしまったとき、物を壊してしまったときなど、もしものときに備えて、補償内容を検討したうえできちんと入っておくようにしましょう。
まとめ
今回は、留学の準備段階でかかる費用について紹介しました。
ニュージーランドは、渡航費で約111,000円(片道)、学生ビザは無料、保険料は4か月までで約56,000円でした。
ここで紹介しているのはあくまで目安です。渡航費であれば航空会社や時期、直行便か乗り継ぎ便かで異なりますし、保険料も選ぶ会社や補償内容によって大きく変わります。
これらの手続きなどをまとめて代行してくれる留学エージェントもありますが、その分費用も追加でかかってしまうもの。自分でできる手続きはなるべく自分で行うことが留学費用を節約するポイントになります。
とはいえ、いろいろと悩んでしまうときは、留学エージェントに相談しながら手続きは自分で行うという方法もあるので、ぜひ困ったら留学エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。