留学で気になるのはやはり費用。イギリス留学にかかる費用を細かく見てみると、学費・滞在費(生活費)・諸費用に分けられます。その中でも今回は留学前にかかる、渡航費やビザ申請費用、保険料などの諸費用について紹介します。節約できるポイントも紹介しますので参考にしてみてください。
目次
イギリス留学にかかる渡航費用
航空券の値段は固定ではありません。使う航空会社や経路、時期、購入のタイミング、燃油サーチャージなどによって大きく変動があります。
日本からイギリス行きの航空券は、年間平均で約113,000円(※)
行き先別の相場
日本からイギリスには、成田空港・羽田空港からロンドン行きの直行便が就航しています。
マンチェスター、エディンバラ(エディンバラ空港)、バーミンガム(バーミンガム国際空港)、グラスコー、リバプールなどの都市には直行便は就航していないため、アジア・中東・ヨーロッパの空港を乗り継いでいく必要があります。
相場や所要時間は下記のとおりです。
都市 | 空港 | 直行便就航の航空会社 | 相場 | 所要時間 |
ロンドン | ロンドン・ヒースロー空港 | ブリティッシュエアウェイズ/JAL(日本航空)/ANA(全日空) | 約105,900円 | 約12~13時間 |
おすすめの時期
航空券の価格が高くなるのでは、ゴールデンウィーク周辺の4月と夏休みの7月と8月。
特に夏休み期間の7,8月は平均運賃より15~20%ほどアップするというデータ(※)もあります。対して、11月~3月は平均よりも安くなる時期です。
私立の語学学校で学ぶ場合、入学時期や期間は比較的自由に決められる場合が多いので、オフシーズンをねらっていくと費用も抑えられますよ。
※スカイスキャナー「https://www.skyscanner.jp/flights-to/uk/cheap-flights-to-united-kingdom.html」
※価格は、2018年9月23日時点、過去45日間で見つかった最安の概算価格です。利用する検索サイトや航空会社、時期によって変動がありますので、あくまで目安としてご認識ください。
イギリス留学にかかるビザ申請費用
イギリスは6か月以上留学する場合に学生ビザが必要になります。
また、6か月未満の留学予定であっても、現地で予定を変更する可能性がある場合も必要です。
イギリスの学生ビザの種類には次の3種類あります。主に留学期間によって必要なビザの種類は異なり、申請料も変わるので、どのビザが必要なのかを確認して申請を行いましょう。
【Tier 4 General Students Visa】
・留学期間が6か月以上の場合
・留学期間は6か月未満だが、現地でコースを変える可能性がある場合
・申請料:£348(51,156円)
【11Month Short-term Study Visa】
・留学期間が6か月以上11か月未満の語学留学の場合
・申請料:£186(27,342円)
【6Month Short-term Study Visa】
・留学期間が6か月未満の場合(日本国籍であれば事前の申請は必要なく、入国審査時に発行されます)
・申請料:£97(14,259円)
※£1=147円換算
イギリス留学にかかる海外留学保険料
日本の保険の多くは日本国内のみを対象範囲としています。海外で怪我をしたり病気にかかったりしても保険が適用されず、高額費用を請求されてしまいます。
そのようなことがないよう、海外に行くときには必ず保険に入ることをおすすめします。
海外留学保険で主に補償される内容は下記の3点です。
- けがや病気の治療費
- 損害賠償事故
- 手荷物の盗難や破損
また、寮やホームステイと、賃貸・ルームシェアでは、補償内容が一部異なるため、保険料も変わります。
下記は、期間別にかかる保険料の目安です。
4か月まで | 6か月まで | 12か月まで | |
寮・ホームステイ | 4.4~12.5万円 | 6.8~19.7万円 | 14.3~57.0万円 |
賃貸・ルームシェア | 4.4~11.7万円 | 6.8~19.3万円 | 14.3~53.8万円 |
※価格コム 留学保険比較(http://hoken.kakaku.com/insurance/ryugaku/)より。
(検索条件|渡航先:ヨーロッパ/補償タイプ:標準)
保険会社や補償内容により、保険料は大きく変わります。最低限の補償でよいのか、しっかりとした補償にするのかによっても補償される範囲が異なるため、いくつか比較して最適な保険を選ぶと良いでしょう。
イギリスの医療費は日本と比べると高いです。
ロンドンを例にとると、救急車は日本と同様無料、初診料は約20,000円、病院の部屋代は約130,000~200,000円、骨折時の治療費は約130,000~200,000円。
日本国内では、保険が適用されるので負担は少ないですが、海外になると保険は適用されないので、診療や治療にかかる費用の負担はとても大きくなります。
留学保険料も安くはありませんが、留学中は何が起こるか分かりません。けがや病気などにかかってしまったとき、物を壊してしまったときなど、もしものときに備えて、補償内容を検討したうえできちんと入っておくようにしましょう。
まとめ
今回は、留学の準備段階でかかる費用について紹介しました。
イギリスは、渡航費で約113,000円(片道)、学生ビザは約51,156円、保険料は4か月までで約44,000円でした。
ここで紹介しているのはあくまで目安です。渡航費であれば航空会社や時期、直行便か乗り継ぎ便かで異なりますし、保険料も選ぶ会社や補償内容によって大きく変わります。
これらの手続きなどをまとめて代行してくれる留学エージェントもありますが、その分費用も追加でかかってしまうもの。自分でできる手続きはなるべく自分で行うことが留学費用を節約するポイントになります。
とはいえ、いろいろと悩んでしまうときは、留学エージェントに相談しながら手続きは自分で行うという方法もあるので、ぜひ困ったら留学エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。