英語のネイティブスピーカーが頻繁につかう「lmk」はどのような意味があるのか気になっている方も多いでしょう。
日本では、「了解→り」「オッケー→おけ」などテキスト上での会話を短くするネットスラングが流行っています。
英語圏にも日本語同様に長い文章を短く表現するネットスラングが多用されており、代表的なもののひとつが「lmk」です。
この記事では、「lmk」の意味と例文をまとめたうえで、ネイティブが使うネットスラングを紹介します。
1.「lmk」の意味・例文
「lmk」は、「Let me know(わたしに知らせてね)」を意味する英語のネットスラングです。
「Let me know」は、口語のコミュニケーションでも頻繁に使われており、汎用性が高いので覚えておくと便利です。
予定がまだわかっていないときや、何かあれば連絡してねという意味を持っています。
「lmk」の例文
「lmk」を使った例文は、以下のとおりです。
英文 | 日本語訳 |
LMK when you find out about the job. | 仕事について何かわかったら連絡してください。 |
Thank you for lmk. | 教えてくれてありがとう。 |
LMK when you receive the early acceptance info. | 早期受け入れに関する情報が届いたら連絡ください。 |
If you hear anything about Marcus’s covid test, lmk. | マーカスのコロナテストの結果が出たら教えて。 |
LMK when you want to go shopping. | ショッピングに行きたくなったら言ってね。 |
このように「lmk」は、さまざまなシチュエーションで使うことができます。
「lmk」の逆がある?
「lmk」は「Let me know(教えて)」を意味しますが、その逆を意味する「Let you know(教える)」を意味する「lyk」も頻繁に使われているので一緒に覚えておきましょう。
意味としては「lmk」の真逆であり、自分の予定がわからないとき、何かはっきりしたときに「あなたに伝えますね」「連絡するね」となります。
例文を見ながら「lyk」が使えるシチュエーションを覚えましょう。
英文 | 日本語訳 |
LYK later. | あとで教えるね。 |
LYK when I got an answer from the client. | クライアントから返事が来たら連絡します。 |
LYK if I can visit your place tomorrow. | 明日あなたのところに行けそうだったら連絡するよ。 |
「教える」立場が誰になるかによって「lmk」か「lyk」を使い分けることになります。
英語のテキスト上の会話ではよく使う表現なので一緒に覚えておきましょう。
2.ネイティブが使う英語のインターネットスラング
インターネットスラングとは、特定の界隈や世代の中で誕生し、使われている言葉のことを指しており、主にテキスト上やSNS上で使われています。
日本でも「www」「草」「おけ」など、幅広い世代に浸透しているネットスラングは多数ありますが、英語圏でも同じようなネットスラングがあります。
ここからは、ネイティブが頻繁に使っているうえ、テキストメッセージの時短になる便利なインターネットスラングを紹介します。
LOL(laughing out loud)
「LOL」は、「Laughing out loud」の略で直訳すると「大きな声で笑う」となり、「大爆笑」を意味するインターネットスラングです。
日本のグッズや楽曲のタイトルとして使われているため、「LOL=笑」と認識してる方は多いでしょう。
唯一の注意点として挙げるのであれば、最近のティーンや20代など若い世代は使わなくなっています。
「少し前に流行ったスラング」と認識している若い世代が増えているので、使う相手を間違えると「時代遅れ」の印象を与えてしまうかもしれないので要注意です。
ただし、今でも「LOL」を使う人は多くいるので、「爆笑」を意味していることは理解しておくと良いでしょう。
ASA(as soon as possible)
「ASA」は、「As soon as possible」の略で直訳すると「できるだけ早く」となり、「なる早で…」を意味するインターネットスラングです。
こちらも「LOL」と同じくらいネイティブから使われている言葉であり、「LOL」はやや古い印象を持たれていますが、「ASA」はほとんどのネイティブが使っています。
英文 | 日本語訳 |
This is Justin, please call me asap. | ジャスティンです、早急にお電話ください。 |
Are you finished? I need them asap. | 終わった?できるだけ早く欲しいんだけど。 |
Please confirm asap, so that we could arrange the shipment before this weekend. | できるだけ早く確認をお願いします。そうすれば、週末までに出荷が可能になるので。 |
スラングとして使われている一方でビジネスの場面でも使用されています。
ビジネス英語として使用するのであれば「A.S.A.P.」とそれぞれのアルファベットの間にドットを入れて「エイ・エス・エイ・ピー」と呼びます。
ちなみに日本のビジネスシーンでは「アサップ」と呼ばれるシチュエーションが多いです。
BTW(by the way)
「BTW」は、「By the way」の略で直訳すると「ところで」となり、テキスト上の会話のトピックを変えたいときに使えるインターネットスラングです。
英文 | 日本語訳 |
I hope you are having a good day, btw. | (会話の最後に)まあ、そんな感じでいい日を過ごしてね。 |
BTW did you call your boss? | ところで、上司に電話した? |
BTW I put a document on your desk this morning. | ところで、今朝あなたの机に書類を置いておいたからね。 |
会話をしているとついつい話題があちこち散漫になることがありますが、突然話を打ち切ると、相手が驚いたり、不快な思いになるかもしれません。
そこで「BTW」を入れるだけで、「話を変えますよ」というアピールになるので、相手がすんなりと次の話題に入りやすくなります。
FYI(For your information)
「FYI」は、「For your information」の略で直訳すると「あなたのための情報」となり、「ご参考までに」を意味するインターネットスラングです。
スラングとして紹介していますが、ビジネスシーンで頻繁に使われています。
ビジネスシーンで使う場合、主にメールの件名や本文の末尾で使うことができ、「FYI」を追記することで受け取る側が緊急ではないことを理解できます。
「参考程度にご確認ください」という意味になるので、すぐに確認して返事をする必要がなく、相手の負担になってほしくないけど送っておきたいときに使うと便利です。
「FYI」とよく似た表現として「For your information and guidance(情報及び指針として、ご参考ください)」を意味する「FYIG」が使われているので一緒に覚えておきましょう。
G2G(Gotta go)
「G2G」は、「Got to go」の略で直訳すると「もう行かないと」を意味するインターネットスラングです。
英文 | 日本語訳 |
It’s ten already, I’m g2g. I don’t want to be late for work. | もう十時だから行かないと。仕事に遅れたくないんだよね。 |
I need to do my homework, so I’m g2g. Let’s talk soon. | 宿題があるから行かないと。また話そう。 |
オンラインゲームをしていたり、誰かとリアルタイムでチャットをしているとき、どうしても早く切り上げなければならないシチュエーションがでてくるでしょう。
そんなときに理由とともに「もう行かなくちゃ!」という意味で「G2G」を使います。
ちなみに「Gotta go」は「have to go(行かないといけない)」をカジュアルにした英語表現であり、口語のコミュニケーションでも頻繁に使われています。
MSG(Message)
「MSG」は「Message」の略で文字通り「メッセージ」を意味するインターネットスラングです。
英文 | 日本語訳 |
Send me MSG. | メッセージしてね。 |
I’ll MSG you later. | あとでメッセージするね。 |
Did you see MSG from your dad? | お父さんからメッセージみた? |
ビジネス英語として「MSG」を使う人もいるので、若者限定の英語スラングというわけではありません。
TTYL(Talk to you later)
「TTYL」は「Talk to you later」の略で「後で話しましょう」を意味するインターネットスラングです。
英文 | 日本語訳 |
It was a great time, ttyl. | すごくいい時間でした。また話しましょう。 |
I need to go to dinner, ttyl. | 夕食に行かないといけないから、また話そう。 |
基本的にはメールやチャットの最後の言葉に添えると、相手に良い印象を与えることができます。
3.英語スラングを使うときのポイント
英語のスラングは「ネイティブっぽさ」がでるので、便利ですが相手やシチュエーションを選ぶことが大切です。
「英語には敬語がない」と言われていますが、「フォーマル」と「カジュアル」で英語表現は全く異なるので、いくつかの注意点をまとめました。
スラングの意味や背景を正しく理解すること
英語のスラングを映画や音楽から学んでいるのであれば、安易にネイティブスピーカーの前で使う前に、その意味や背景を正しく理解することが大切です。
日本では馴染みがありませんが、多国籍の人たちが混在している海外では、「この人種の人は使っていいけど、他の人種は絶対に言ったらダメ」というスラングが存在します。
有名なもので「Nワード」と呼ばれるものは、黒人同士が使う分にはクールなスラングになりますが、アジア人や白人など黒人以外が使うと差別発言になります。
現地で使うと暴力事件や最悪の場合は殺人に発展するケースもあるほど危険な言葉ですので、言語へのリスペクトを持つという意味でも意味を理解することを徹底しましょう。
スラングに悪い印象を持つ人もいる
日本語でも「やばい」ばかり使う人に対して「教養が足りてない」と感じる人が一定数いるように、英語スラングを連発することにネガティブなイメージを持つ人たちがいます。
とはいえ、若者を中心にスラングは時代の流れを象徴するものになったり、世代を問わず使われているものも多くあるので生きた英語を学べる点においては優れています。
ただし、知り合って間もない相手にはスラングを使いすぎることがないようにしましょう。
どんなに良い人柄であってもよく知る前から相手からネガティブな印象を抱かれてしまう可能性があるからです。
頻繁にスラングを使うような相手であれば、一緒に使うとより距離が縮まるでしょう。
4.まとめ
この記事では、「lmk」の意味と例文、ネイティブが使うネットスラングについて解説しました。
「lmk」は「Let me know(教えてね)」を意味する英語スラングであり、相手の予定がわからないとき、後から教えて欲しいときに使われています。
同じような表現で「Let you know(教えるね)」を意味する「lyk」も便利なので、一緒にセットで覚えておきましょう。