2024年カナダワーホリの申請が2023年12月11日に始まりました。
例年通り募集人数は6,500人。第一回の抽選は2024年1月8日の週です。
カナダワーホリの申請についてネット検索をしていると、過去の情報に「ジョブオファーが必要」というのも出てくると思います。
カナダワーホリ申請にジョブオファーは今でも必要なの?
そもそもジョブオファーとは何?
今回は、少し気になるカナダのジョブオファーについてお伝えし、2024年カナダワーホリビザ申請についての最新情報もお伝えします。
【目次】
1.カナダワーホリ申請にジョブオファーの提出は不要
まず結論からお伝えすると、現在カナダワーホリ申請にジョブオファーの提出は不要です。
では、なぜネット検索をするとジョブオファーについての情報が出てくるのか。
それは2020年から猛威をふるったコロナウイルスの影響があります。
カナダはコロナウイルスの影響を受け、様々な入国制限を行いました。そのひとつがワーホリ申請時にジョブオファーを提出するというもので、2021年渡航のワーホリ申請時の必要書類となっていました。
その後、2021年9月7日以降の申請より、ジョブオファーの提出は不要になりましたが、当時カナダワーホリに渡航しようとしたほとんどの人たちは、このジョブオファーの存在により、ワーホリをあきらめるか学生ビザに切り替えるかの選択を余儀なくされました。
2.カナダワーホリ申請にジョブオファーの提出は不要
そもそもジョブオファーとは何なのでしょうか?
ジョブオファーは日本語で言うところの「雇用契約書」や「採用通知書」にあたります。いわば、カナダでの仕事が内定しているということを示す証明書ということになります。
3.なぜワーホリ申請にジョブオファーが必要だったのか?
2021年にカナダワーホリをしようとした人たちは、ジョブオファーの提出が必要でした。つまり、ワーホリで渡航するには、カナダでの仕事が内定していないといけない状態だったということになります。
通常ワーホリは現地で仕事を探す人がほとんどで、渡航前に仕事が決まっている人はほぼいません。まして、当時はコロナウイルスが世界中に猛威をふるっていた時期です。国内での雇用も躊躇する時期なのに、カナダからわざわざ日本へ採用通知を出す人はいません。
では、なぜカナダはその様な無理難題な提出物を条件としたのか。
それは、ワーホリの入国を受け入れたくなかった、というのが本音だったと思います。
国内で雇用を喚起しなければいけない時期に、わざわざコロナウイルスに感染しているリスクがある外国人に入国してもらい、仕事を与えるというのは、カナダにとってメリットは何一つありません。
しかし、その本音を公にすることができるはずもありませんので、表面上、仕事が内定していてカナダ国内の雇用に影響しない人のみの入国を認めたということでしょう。
4.2021年にワーホリ渡航をしようとした人たちの選択肢
ワーホリで渡航したい人たちにとってかなり厳しい時代でしたが、どうしてもカナダワーホリで渡航したいという人たちもいました。
その様な人たちがとった選択肢として、当時増えたのがCo-opというプログラムの学生ビザを取得することでした。
Co-opとは?
当時ワーホリビザ取得にジョブオファーが必要でしたが、学生ビザ取得にジョブオファーは不要でした。そこで、注目されたのがCo-opというプログラムです。
Co-opは学生ビザの一種で、滞在期間のうち半分を座学、半分をインターンという形で現地で仕事ができるというカナダ独自のプログラムです。
学べる科目はビジネス・ホスピタリティ・ITなど多岐にわたっています。インターン期間中のお仕事は、座学で学んだことに関連すればOKというルールになっていて、お給料をもらいながら働くことができます。
ワーホリの様に1年中働きづめ、ということはできませんが、例えば1年の滞在期間であれば、半年を座学・半年を有給インターンという形で、後半の半年間に関しては収入が得られるため、十分に生活費を補えます。
また、前半の座学期間中も週20時間までは働けますので、アルバイトをして生活費をまかなうこともできます。
Co-opはコロナ禍におけるワーホリ申請において苦肉の策として選択する人が多かったですが、現在でも人気のビザとなっています。
5.ジョブオファーはどのような場合に必要なのか
現在のカナダワーホリビザ申請には不要になったジョブオファーですが、ジョブオファー自体は昔から存在しています。
では、このジョブオファーはどの様な場面で必要になるのでしょうか。
それは、現地就職や永住権のビザ申請の際です。
就労ビザ申請
就労ビザとは、雇用主から雇用されることで得られるビザで、当然のことながら雇用証明としてジョブオファーが必要になります。
永住権申請
永住権には様々な申請方法がありますが、その多くでジョブオファーが必要になります。カナダ永住権に申請するためのジョブオファーの条件として、「週30時間以上のフルタイム、1年以上の雇用期間または無期限雇用」というのがあります。ほかにもジョブカテゴリーで専門性レベルB以上などの条件があり、永住権取得は簡単ではありません。
6.ジョブオファーは日本でとれる?
日本で言う内定通知書にあたるジョブオファーを日本にいながらにしてとるのはほぼ不可能です。
逆の立場で考えてみると想像がつきやすいと思いますが、ネットでしかコンタクトがとれない、来るか来ないか分からない外国人を雇う雇用主はほとんどいません。まして、外国人に働くビザを用意するのはかなり煩雑な手続きが必要です。
コロナ禍のカナダワーホリでジョブオファーの提出が必須になっていたのは、事実上のワーホリ受け入れ拒否に近い状態だったということが言えます。
7.ジョブオファーの取り方
日本にいながらジョブオファーをもらうのは難しいですが、ワーホリなどで現地で働きながら、その働きが認められた後の交渉でジョブオファーをもらうことは不可能ではありません。
もちろん簡単ではありませんが、結局は人と人ですので、対面して過ごした時間の中で信頼を得られれば、ジョブオファーをもらえる可能性は上がります。
8.2024年カナダワーホリビザ申請について
コロナ禍も落ち着き、ビザオファーもワクチン接種証明も不要になった現在のカナダワーホリビザ申請の参加条件は以下の通りです。
カナダワーホリ参加条件
日本国籍であること
・カナダでの滞在中に有効な日本のパスポートを所持していること
・申請時、日本での居住を証明することができること(日本の住所で郵便を受け取ることができる)
・申請時に年齢が18歳以上30歳以下であること(30歳も含む)
・カナダへの入国時に少なくともCA$2,500の資金があることを証明すること
・カナダでの滞在全期間にわたる医療保険に加入していること(入国時に英文の保険証提示を求められる可能性あり)
・カナダへの入国が可能であること(犯罪歴等なく渡航に支障をきたさないこと)
・帰国するための航空券を持っていること(持っていない場合、追加で$2,500相当の帰国費用を持っていることを証明すること)
・申請者以外の同伴者(婚約者、子供など)がいないこと(同伴者は別途観光や学生ビザなどを取得する必要がある)
・必要な申請料を支払っていること
カナダワーホリビザ申請に必要な費用
・ワーホリビザ申請料:CA$272
※IEC参加費 $172 + ワークパーミット費 $100
・Biometrics(生体認証登録)料:CA$85
※過去10年以内に登録をしている方は不要です。
※東京・大阪までの交通費も別途必要になります。
カナダワーホリビザ募集人数
・募集人数 :6,500人
・第一回抽選予定:2024年1月8日の週
※抽選は1月8日の週以降、不定期に行われます。
※2024年カナダワーホリは6,500人の枠が締め切り次第終了となります。
カナダワーホリビザ申請~取得まで
1.インターナショナル・エクスペリエンス・カナダ(IEC、ワーキングホリデー制度)の参加資格をチェックする
2.GCkeyというオンラインアカウントを作成し、IECプログラムへの参加を登録する
3.招待状(Invitation Letter)を受け取ったら、10日以内にワーキングホリデービザの申請プロセスを開始する
4.ワーキングホリデービザの申請を始めたら、20日以内に申請を完了させ、クレジットカードで支払いを行う(追加文書が必要な場合はアップロードする)
5.バイオメトリクスレター(Biometrics Instruction Letter)を受け取り、東京または大阪のビザセンターで指紋採取の予約をする(書類受領から30日以内)
6.指定されたビザセンターに訪れてバイオメトリクスの手続きを行う
7.紹介状(Letter of Introduction)を受け取る
8.カナダ到着時、空港内にある移民局にてワーキングホリデービザ(Work Permit)を取得する
注意事項
※空港内の移民局にて英文の保険証明書の提示を求められる場合があり、保険期間が不足している場合、1年間の滞在が認められないケースがあります。
※空港内の移民局にて滞在期間などが間違っている場合があります。その場で指摘しないと後日修正してもらえない場合がありますので、間違いがないかその場で確認しましょう。
9.まとめ
カナダワーホリビザ申請におけるジョブオファーについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
2021年渡航の際は必須だったジョブオファーも現在は不要ということで、一安心ですね。
しかし、ジョブオファーはカナダで就労ビザや永住権の申請をする際に必要になりますので、覚えておいて損はありません。
2024年のカナダワーホリ申請も始まりました。毎年、制限人数に達する人気のある国ですので、カナダワーホリに興味のある人は、早速ワーホリビザ申請を進めてみましょう!