「ワーホリは30歳まで」って本当?
「ワーホリに行きたいけど、もう30歳過ぎちゃった……」
そんな風に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ワーホリは、18歳から30歳までの人が対象の制度です。そのため、30歳を過ぎると、ワーホリに行くことはできないと思っている人も多いでしょう。
しかし、実は、30歳以上でも海外で働く方法はいくつかあります。学生ビザで語学学校に通いながらアルバイトをしたり、就労ビザで現地企業に就職したり、職業訓練制度を利用して専門スキルを身につけたり…
自分の目的や条件に合わせて、最適な方法を選ぶことができます。そこで、この記事では、ワーホリと30歳以上で海外で働く方法について詳しく解説していきます。
ワーホリや海外で働くことに興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【目次】
1.ワーホリの年齢制限は30歳
ワーキングホリデープログラムにおいて、一般的な年齢制限は30歳までとなっています。これは、多くの国がこの年齢層を対象に設定しているため、留学や仕事を通じて異文化交流を経験する機会を提供しています。30歳以下の若者たちは、新しい環境でスキルを磨き、自立心を養うための貴重な時間を過ごすことができます。
日本では、18歳から30歳までの人がワーホリビザを取得して、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アイルランド、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、台湾、香港、マカオ、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インド、中国、韓国、台湾の29か国・地域でワーキングホリデーをすることができます。
2.ワーホリにはなぜ年齢制限があるの?
ワーホリの年齢制限は、大きくわけて2つの理由から設けられています。
- 青少年の国際交流がワーホリの目的だから
- 18歳以上が成人となる国が多いから
青少年の国際交流がワーホリの目的だから
ワーキングホリデーの根本的な目的は、若者たちが異なる文化に触れ、異国での生活や仕事を通じて自らを成長させることです。年齢制限が30歳以下に設定されているのは、特に若い世代にこの貴重な体験の機会を提供するためです。青少年の国際交流が豊かな人生経験をもたらすと考えられ、それが年齢制限の背後にある理由の一つです。
18歳以上が成人となる国が多いから
国によって成人の年齢が異なりますが、多くの国で18歳が成人とされています。ワーホリの年齢制限が30歳以下であるのは、成人となった若者たちが自己責任で異国での経験を積むことが期待されているからです。異文化を理解し、仕事を通じてスキルを向上させる過程で、より成熟した大人としての一歩を踏み出せるようになります。
3.30歳以上でも海外で働ける方法
ワーキングホリデーの年齢制限は30歳までですが、30歳以上でも海外で働く方法はいくつかあります。
- 学生ビザで海外に行く
- 就労ビザで海外に行く
- 職業訓練制度を利用する
- テンポラリーワークビザを使う
- CO-OPビザで有給インターンシップ制度を使う
学生ビザで海外に行く
学生ビザで海外に行く場合は、現地の語学学校や大学などに入学する必要があります。入学条件は、学校によって異なりますが、英語力や学歴が求められることが多いようです。
学生ビザで働ける時間は、国や学校によって異なりますが、一般的に週20時間程度までとされています。また、アルバイト先は、学校の許可が必要な場合もあります。
学生ビザで海外に行くメリットは、学費や生活費をアルバイトでまかなうことができることです。また、現地の語学や文化を学ぶこともできます。
就労ビザで海外に行く
就労ビザで海外に行く場合は、現地の企業に就職する必要があります。就労ビザの取得は、国や職種によって条件が異なりますが、一般的に英語力や専門スキルが求められます。
就労ビザで働ける時間は、国やビザの種類によって異なりますが、フルタイムで働くことが可能です。
就労ビザで海外に行くメリットは、フルタイムで働いて収入を得ることができることです。また、現地の企業で働くことで、キャリアアップやスキルアップを目指すことができます。
職業訓練制度を利用する
職業訓練制度を利用する場合は、現地の職業訓練校に通う必要があります。職業訓練校の種類は、国によって異なりますが、英語や専門スキルを学べるコースが用意されています。
職業訓練制度で働ける時間は、国やコースによって異なりますが、一般的に週20時間程度までとされています。また、アルバイト先は、職業訓練校の許可が必要な場合もあります。
職業訓練制度を利用するメリットは、現地の職場や企業で働くためのスキルを身につけることができることです。また、職業訓練期間中に現地の生活や文化に慣れることもできます。
テンポラリーワークビザを使う
テンポラリーワークビザは、特定の職種や期間に限定して働くことができるビザです。テンポラリーワークビザの取得は、国や職種によって条件が異なりますが、一般的に英語力や専門スキルが求められます。
テンポラリーワークビザで働ける時間は、ビザの種類によって異なりますが、フルタイムで働くことができます。
テンポラリーワークビザを利用するメリットは、比較的簡単に取得できる場合があることです。また、特定の職種や期間に限定して働きたい人に適しています。
CO-OPビザで有給インターンシップ制度を使う
CO-OPビザは、カナダで有給インターンシップを行うことができるビザです。CO-OPビザの取得には、英語力や専門スキルが求められます。
CO-OPビザで働ける時間は、ビザの種類によって異なりますが、フルタイムで働くことができます。
CO-OPビザを利用するメリットは、有給でインターンシップを行うことができることです。また、インターンシップを通して、現地の企業で働くためのスキルや経験を身につけることができます。
4.ワーホリの年齢以外の制限とは
ワーキングホリデーの年齢制限以外にも、いくつかの制限があります。ここでは、その主な制限について解説します。
- 発給枠
- 就学可能期間
- 延長可能期間
発給枠
ワーホリビザの発給枠は、国によって異なります。例えば、オーストラリアでは、年間10,000人、ニュージーランドでは、年間3,000人の発給枠が設けられています。
発給枠に達した場合は、ワーホリビザを取得することはできません。そのため、ワーホリに挑戦する際は、発給枠を必ず確認するようにしましょう。
就学可能期間
ワーホリビザで就学できる期間は、国によって異なります。例えば、オーストラリアでは、年間12か月まで、ニュージーランドでは、年間4か月まで就学することができます。
就学期間を超えて勉強する場合は、学生ビザの取得が必要です。就学可能期間を把握し、計画的なスケジュールを立てるようにしましょう。
延長可能期間
ワーホリビザの延長は、国によって異なります。例えば、オーストラリアでは、1年間の延長が可能ですが、ニュージーランドでは、延長はできません。
延長する場合は、延長の条件を必ず確認するようにしましょう。
5.ワーホリはいつ行くのがおすすめ?
ワーホリは、海外で働きながら旅行をすることができる制度です。18歳から30歳までの人が対象となっており、自分の目的や条件に合わせて、自由にプランを立てることができます。
では、ワーホリはいつ行くのがおすすめなのでしょうか。ここでは、その理由をいくつか挙げてみましょう。
- 新しい言語を習得しやすいのは25歳まで
- 体の衰えが来る前
新しい言語を習得しやすいのは25歳まで
新しい言語を習得する際には、脳の柔軟性が重要です。脳の柔軟性は、25歳を過ぎると徐々に衰え始めるといわれています。そのため、新しい言語を習得したい場合は、25歳までにワーホリに行くのがおすすめです。
ワーホリでは、現地の人と接する機会が多く、自然と語学力が身につきます。また、現地の文化や生活習慣を体験することで、語学学習へのモチベーションも高まります。
体の衰えが来る前
ワーホリでは、長時間の労働や旅行など、体力を使うことも少なくありません。そのため、体の衰えが来る前にワーホリに行くのがおすすめです。
具体的には、20代後半から30代前半がおすすめです。この年代は、体力があり、体調を崩しにくいといわれています。また、社会人としての経験も積んでおり、ある程度の責任感や自立心も身についているでしょう。
もちろん、年齢に関係なく、自分の体力や体調に自信がある場合は、それ以降の年代でもワーホリに行くことは可能です。
6.まとめ
ワーホリは、18歳から30歳までの人が対象の制度です。年齢制限は、青少年の国際交流が目的であること、18歳以上が成人となる国が多いことが理由です。
30歳以上でも海外で働く方法はいくつかあります。学生ビザ、就労ビザ、職業訓練制度、テンポラリーワークビザ、CO-OPビザなどがあり、自分の目的や条件に合わせて選ぶことができます。
ワーホリビザには、年齢以外の制限もあります。発給枠や就学可能期間、延長可能期間など、国や協定によって異なります。必ず最新の情報をチェックするようにしましょう。
新しい言語を習得しやすいのは25歳までですが、体力や体調、経済状況など、自分の状況をしっかりと考慮して、最適なタイミングを決めるようにしましょう。