TOPユナイテッド航空で起きたアジア人差別とは?航空会社選び、トラブルを避ける方法を解説

ユナイテッド航空で起きたアジア人差別とは?航空会社選び、トラブルを避ける方法を解説

更新日:2023.10.02

ユナイテッド航空で起きたアジア人差別とは?航空会社選び、トラブルを避ける方法を解説

コロナも落ち着き海外旅行や留学に行ってみたいけど、「人種差別を受けるのでは?」とさまざまなニュースをみて不安に思っている方もいるでしょう。

実際に2017年にX(旧Twitter)で、オーバーブッキングを理由にベトナム系アメリカ人の乗客が乗務員に引き摺り下ろされる動画が拡散されました。

動画内では、まったく抵抗していない男性のめがねがズレて口から血を流す様子も生々しく映し出されており、世界的に大きな議論を巻き起こしました。

5年以上前の出来事で何があったか明確に覚えていない方に向けて、ユナイテッド航空の事件の詳細をお伝えします。

さらに航空会社を選ぶポイントとトラブルに遭わないための対処法についても解説しているので、気になる方は最後までご覧ください。

【目次】

1.ユナイテッド航空で乗客を”引きずりおろす”事件について

2.航空会社選びのポイント

3.評価の高い航空会社TOP5

4.まとめ

 

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1.ユナイテッド航空で乗客を”引きずりおろす”事件について

まず、ユナイテッド航空で乗客を引きずりおろす事件が起きた件について、以下の3点に分けて解説します。

  • 事件の全容
  • アジア人差別としてバッシングを受けた理由
  • ユナイテッド航空の対応

それぞれの項目について解説します。

事件の全容

2017年4月9日、シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行き2411便で事件が起こりました。

事件当日、ユナイテッド航空は「定員超過のオーバーブッキングだった」とX(旧:Twitter)で説明していました。

しかし実際には、翌日4月10日に勤務予定のある4人の社員をどうしても搭乗させたかったため、乗客に降機を依頼していたことが明らかになります。

はじめは乗客全体にフライトの変更依頼をアナウンスしますが、自主的に変更を志願しなかったため、ユナイテッド航空が4人の乗客をランダムで選びます。

そのうちの2人が被害にあったベトナム系アメリカ人の医師であるデビット・ダウ(69)さんとその妻でした。

目撃者によると、ダウさんは翌日に医者として病院で働く必要があったため、降機を拒否。

その結果、ユナイテッド航空が召集したシカゴ航空当局の係員3人と話し合いをするために一時的にその場を離れることになります。

約10分後、ダウさんは顔から血を流した状態で走って戻ってきて機内の柱にしがみつきながら「帰らなくてはいけないんだ」と繰り返し訴える様子が報告されています。

それから降機を拒否し続けるダウさんを強制的に引きずりおろする手段に移り、その様子が撮影されてSNSに投稿されました。

動画を投稿した人の中には、「ユナイテッド航空は翌日仕事のある自社社員の席を確保するためにランダムに選んだ乗客を強制的に降ろさせた」と投稿しています。

さらに「被害男性は本当に医者で、朝には病院にいなければならなかったのは間違いない。私たちはみんな動揺して震えていた。酷すぎる」など書き込みが相次ぎました。

アジア人差別としてバッシングを受けた理由

留学や旅行を検討している方が気になるのは、今回のユナイテッド航空と「アジア人差別」との関連性です。

中国のソーシャルメディアでは、今回の事件について瞬く間に拡散され「ユナイテッド航空が乗客を強制的に降ろさせた」というタイトルの記事が9,550万回閲覧されてトレンド1位になりました。

中国人ユーザーの中では、「海外留学をしていたとき、ユナイテッド航空を利用したが乗務員の接客はイライラしている様子で失礼だったのを覚えている。自分たちが中国人であることが原因かと思っていたが、今回の件で核心した。アジア系に見えると暴力的に解決しようとするなんてひどい。」と投稿しています。

一方、ユナイテッド航空のCEOが社内向けに送ったメールの中に「被害男性は騒いで喧嘩腰だった」「乗務員はマニュアルに沿って対応した」などと書かれています。

拡散された動画では、無抵抗の男性をシカゴ航空当局の係員たちが引きずりおろす様子が残っているため、ユナイテッド航空側の認識にズレがあるようにも取れます。

結論として、今回の事件がアジア人であることが決定的に関係しているとは断言できませんが、シカゴ航空当局の係員の行動に異常性があったことは間違いありません。

というのも、降機するよう命じられた乗客は完全ランダムであり、4人中1人はアジア系の男性ですが、ダウさんの妻を含む3人の人種は明確になっていません。

つまり、アジア系の人種以外で降機を拒否するケースが起こった可能性もあります。

ただし、アジア系の人たちはアフリカ系などほかの人種の人たちと比べると、強く主張せずに協調性を重視する傾向にあるため、暴力的になった可能性は否めません。

また今回の出来事が「アフリカ系」「女性」であった場合、同じ飛行機に乗り合わせた乗客たちの反応も違った可能性があります。

現時点で、ダウさんに対してアジア人差別の発言が確認されていないこと、降機を指示された乗客がアジア人に限られていたわけではないことを踏まえると、一概に「差別」と断定することはできません。

ユナイテッド航空の対応

ユナイテッド航空のCEOは、今回の事件に関して「恥ずかしいことをした」と述べたうえで、同じ事件が起こらないように再発防止に努める旨を明言しています。

しかしすでにお伝えしているとおり、メディアに対しては「恥ずかしい」と発言したあとに、社内メールで「乗客が喧嘩腰だった」と真逆の書き込みをしていることが発覚。

反省の意がないことが明らかになり、再びSNSでは非難の的となり、辞任を求める署名運動では15万人以上の賛同を集める結果となりました。

ダオさんを強制的に引きずりおろしたシカゴ当局の係員3人と管理職1人は、有給の停職処分を受けています。

ユナイテッド航空とダオさんは、具体的な金額は明かされていないものの、和解金の支払いによって双方での和解は成立しています。

また同じ飛行機に乗り合わせたすべての乗客には、搭乗券の払い戻しがおこなわれました。

2.航空会社選びのポイント

今回の事件があったから「ユナテッド航空は使わない」と拒否することは簡単ですが、似たようなトラブルに巻き込まれないためには、航空会社選びに気を使うことが大切です。

航空会社によって「乗務員の接客態度」「オーバーブッキングの可能性」「機内の清潔感」などは大きな振れ幅があります。

とくに日本からアメリカやヨーロッパなどに行くのであれば、10時間前後のフライト時間になるでしょう。

とくに言語に自信がないなかで、海外の航空会社を利用するのであれば「接客態度」に定評のあるところを利用すれば不安を解消できます。

ここからは「航空産業におけるアカデミー賞」と呼ばれるワールド・エアライン・アワード2023のトップ5をまとめました。

航空会社をランキング付けするサイトは複数ありますが、ワールド・エアライン・アワードは、エントリー料金がかからず、偏りのない評価をすることを「絶対的な保証」として明言しています。

はじめての海外渡航で航空会社選びが不安な方、過去に航空会社選びで失敗した経験のある方は、参考にしてみてください。

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3.評価の高い航空会社TOP5

スカイトラックスが発表した「ワールド・エアライン・アワード 2023」のランキングは、以下のとおりです。

  1. シンガポール航空
  2. カタール航空
  3. 全日本空輸(ANA)
  4. エミレーツ
  5. 日本航空(JAL)

それぞれの航空会社について解説します。

シンガポール航空 

シンガポール航空は、「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」をコンセプトにしており、客室乗務員による丁寧な接客と機内サービスが魅力です。

一部の機体では、ファーストクラスのさらにうえのグレードである「スイートクラス」をはじめたことでも話題になりました。

シンガポールの航空会社であるものの、日本を含むアジア全域からヨーロッパ、オセアニア、ヨーロッパなどに直行便があるため便利です。

日本人の利用者数も多く、一部の乗務員は日本語を話すこともできるため、語学に自信がない方でも安心して利用できます。

カタール航空 

カタール航空は、「ゴーイング・プレイス・トゥギャザー」をコンセプトにしており、全席ファーストクラスの品質を届けるサービスが魅力です。

成田からドーハまで毎日直行便がでているほか、ドーハからはアフリカ23都市、アジア70都市、南北アメリカ13都市、ヨーロッパ38都市、中東24都市に飛びます。

日本とヨーロッパのハブ空港になるため、長時間フライトがきつくて途中に休憩を挟みたいと考える日本人から多く利用されています。

ワールド・エアライン・アワードで最大5回の総合世界1位にランクインしており、安定した顧客満足度が得られています。

全日本空輸

全日本空輸は、「世界を繋ぐ心の翼で夢に溢れる未来に貢献」をコンセプトにしており、国際線を中心としたサービスに注力している点が魅力です。

日本航空とともにランキングインしていますが、日本航空が国内線に強いのに対して、全日本空輸は国際線に強いです。

日本の航空会社のため言語に自信がない方でも日本語対応してもらえる安心感に加えて、アジア、欧州、北米など多くの都市を繋いでいます。

普段から好んで全日本空輸を利用している方は、海外渡航でも同じ要領で利用できる

エミレーツ

エミレーツ航空は、「ワンランク上を、飛び続ける」をコンセプトにしており、日本を含むアジアとヨーロッパのハブ空港として利便性の高さが魅力です。

乗務員の衣装や丁寧な接客がたびたび話題になっており、日本国内でも「評判の良い航空会社といえばエミレーツ」と思い浮かべる方も多いでしょう。

基本的には日本を出発するのが夜になるため、旅行や留学のプランが立てやすく、長距離フライトが苦手な方でもドバイ空港で休憩を挟むことができます。

日本航空

日本航空は、「お客さまに最高のサービスを提供する」をコンセプトにしており、広々とした機内と安定した丁寧な接客サービスが魅力です。

日本を代表する航空会社の1つであり、国内線として利用する日本人も多くいます。

多くの航空会社は客室乗務員の接客・サービスに力を入れていますが、日本航空はグランドスタッフの接客・サービスにも力を入れています。

預け荷物の手続きやチケットの発行などの搭乗前から、荷物の受け取りやトラブルが起きた際のアフターサービスまで最後まで安心してサポートを受けられるので安心です。

万が一、ダブルブッキングのようなトラブルがあっても、その場で丁寧に対応してもらえると分かっていれば、海外旅行の不安も解消されるでしょう。

さらに、日本航空は日本企業のため、基本的には日本語が話せるスタッフが在籍しており、言語に自信がなくても日本語で問題を解決できます。

4.まとめ

この記事では、ユナイテッド空港で起きた人種差別問題について振り返りました。

結論として、乗客が強制的に引き摺り下ろされた事実はあるものの、アジア人差別と断定することはむずかしいです。

とはいえ、航空会社選びを間違えると、万が一トラブルが起きた際に誠実な対応をしてもらえなかったり、怖い思いをするリスクがあるため気をつけましょう。

海外渡航に慣れていない方、語学力に自信がない方は、日本の航空会社を利用するか、世界的に評判の良い航空会社を利用することを推奨します。

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