カナダの留学先と言えば、トロントやバンクーバーなどのカナダを代表する都市を思い浮かべる人が多いと思いますが、カナダの田舎で留学やワーホリを体験したら一体どうなるのでしょうか?
都市部とは異なる魅力に溢れたカナダの田舎生活、そこには未知なる体験が待ち受けています。しかし、その一方で田舎生活には様々なデメリットも存在します。
本記事では、そんなカナダ田舎のメリット・デメリットについて追求し、留学・ワーホリ生活を最大限に活用するためのヒントをお伝えします。
さあ、カナダの田舎生活を覗いてみましょう。
【目次】
1.カナダの田舎での留学・ワーホリ生活について
カナダの田舎での留学やワーホリ生活は、都市部での生活とは全く異なる経験が得られます。
留学では伸び伸びと学ぶことができ、ワーホリでは、カナダの田舎で働くことで、現地の人々と深く交流することができます。
しかしながら、都市部とは異なり、田舎での生活は不便な面もあります。交通手段の問題、言語の壁、そして遊ぶ場所の少なさなど、考慮しなければならない点がいくつかあります。
つまり、田舎には多くのメリットとデメリットが存在し、人によって合う、合わないがあるということです。まずは田舎にあるメリットとデメリットを見てみましょう
2.田舎のメリット
カナダの田舎で留学やワーホリをするのは多くのメリットがあります。まずはカナダの田舎で留学・ワーホリをする場合のメリットについて触れていきましょう。
大自然に触れることができる
カナダの田舎は広大な自然環境に恵まれており、四季折々の美しい風景を満喫することができます。都会の喧騒から離れた静かな環境で、自然と一体感を感じることは心の安らぎをもたらし、ノンストレスで健康的なライフスタイルを送ることができます。
地元のコミュニティとの絆
田舎では、コミュニティが密接で、近所で目があったら立ち話をする、なんていうのはごく日常的な風景です。都市部にいて現地の人々と深く関わるというのは簡単ではありませんが、田舎であれば現地の人たちと関わる機会はおのずと増えてきます。
低い生活費と健康的な食事
都市部に比べて、田舎の生活費は一般的に低く、家賃や食費を抑えることができます。また、新鮮な地元産の食材が食べられたり、低い生活費で健康的な生活を送ることができます。また、娯楽が少ないのでお金も自然と貯まりやすいです。
治安がいい
カナダの田舎は一般的に治安が非常に良いとされています。特に海外生活が初めての方にとっては非常に安心できます。
日本人が少ない環境で英語環境に浸かれる
田舎には日本人が少ないため、英語環境にどっぷりと浸かることができます。これは英語を学ぶにあたって大きなプラスとなり、日々の生活の中で自然に英語力を向上させることができます。
職場環境は英語を話さざるを得ない
特にワーホリでは、仕事を通じて地元の人々と交流する機会が多く、英語力を向上させることができます。職場でのコミュニケーションは英語のみとなることが多く、必然的に英語を使わざるを得ない環境になります。
優しいホームステイが多い
田舎のホームステイは都市部のホームステイファミリーよりも、いわゆる「当たり」が多いと言われています。
これは日本の田舎と同様のことが言えるのですが、忙しく生活していないため心に余裕があり、親切な人が多いため、留学生にも優しく接してくれるファミリーが多くなります。
学校から比較的近いホームステイが多い
田舎では都市部に比べて学校からホームステイまでの距離が近いことが多いです。通学時間は必然的に減るため、その分自由な時間を増やすことができます。交通費が浮くこともうれしいですね。
ここまでがカナダの田舎での留学やワーホリをするメリットになります。しかし、カナダの田舎で留学、ワーホリをするにはデメリットも多く存在します。
3.田舎のデメリット
選ぶ学校の数が限られる
都市部と比べて、田舎では選べる学校の数が限られます。これは、特定の専門分野を学びたい場合や、特定のプログラムに参加したい場合には大きなデメリットになります。
地域独特の英語のなまり
一部の地域では地元独特の英語のなまりがある場合もあります。しかし、世界の7割のイングリッシュスピーカーはノンネイティブ、つまり何らかのなまりがあると言われていますので、さまざまな英語のアクセントに触れ、理解する能力を養うことができる、という考え方もできます。
アクセスと移動手段の問題
都市部と比較して公共交通機関が発達していない地域では、移動には自動車が必要となることが多いです。また、飛行機や列車で他の地域へ旅行する場合、都市部からの出発が一般的なため、田舎から都市部への移動が必要となります。
商業施設やエンターテイメントの制限
田舎では、都市部のように多様な商業施設やエンターテイメント施設が身近にあるわけではありません。ショッピングや映画館、レストラン、ナイトライフなどを楽しみたい人は、都市部の方が向いているかもしれません。
娯楽が少ない
また、田舎では都市部に比べて娯楽施設やイベントが少ない場合があります。コンサートやフェスティバルなど都市部でよくあるイベントやエンターテイメントは非常に少ないです。
しかし、田舎ならではの娯楽、例えばハイキング、釣り、キャンプなどのアウトドア活動や、地元のコミュニティイベントなども豊富にありますので、どちらの方が楽しめるか、ということも考えてみましょう。
英語ができないと仕事が見つけづらい
田舎では英語を使う仕事が多く、英語力が低いと仕事を見つけるのが難しくなります。英語力を伸ばさないと仕事がない!という追い詰められた環境が、逆にモチベーションになることもありますので、ここは考え方次第というところになります。
これまで挙げたメリット、デメリットを総合して考え、自分がカナダの田舎生活に向くのか、向かないのかを客観的に考えてみましょう。
4.カナダの田舎でできる仕事について
カナダの田舎は都市部と比べると、一見、選択肢が限られているかのように感じるかもしれませんが、地元のコミュニティと深く結びついた、ユニークな仕事がたくさんあります。
農業や畜産業
カナダの田舎は、美しい自然環境と豊かな土壌に恵まれています。果物や野菜の収穫、家畜の世話、農産物の加工など、自然と関わる経験を通じて新たなスキル、新たなライフスタイルを身につけることができます。
アウトドアアクティビティ関連
カナダの田舎はアウトドアアクティビティの宝庫であり、スキーやハイキング、カヤック、釣りなどのガイドやインストラクターとして働くことも可能です。また、アウトドア用品の販売店やレンタルショップでも働くことができます。
ホスピタリティ業
小さなレストラン、カフェ、ホテルやB&B(Bed and Breakfast)では、接客スキルを磨くためのチャンスが溢れています。地元の人々や観光客と接することで、より深い英語スキルを身につけることができます。
教育やコミュニティサービス
地元の学校や非営利団体でのボランティアや仕事も、地元のコミュニティとつながり、カナダの文化を深く理解する良い方法です。
これらの仕事は、英語力を向上させ、地元の人々と深いつながりを築く絶好のチャンスと言えます。また、都市部の喧噪から離れ、カナダの自然と密接に関わることは、ノンストレスで心の健康に良い生活を送ることにつながります。
5.カナダの田舎での留学、ワーホリ生活の最大化方法
カナダの田舎でのワーホリ生活を最大限に活かすためには、以下のポイントが重要となります。
地元のコミュニティに積極的に参加する
地元のイベントに参加したり、地元の人々との交流を深めることで、カナダの文化を深く理解することができます。また、新しい友人を作ることで、孤独に陥ることはなくなっていきます。
自然を楽しむ
ハイキング、カヌー、スキーなど、カナダの田舎で可能なアウトドアアクティビティを最大限に活用しましょう。これは健康的なライフスタイルを維持するだけでなく、ストレスを解消する良い方法です。
英語学習に力を入れる
都市部に比べると、田舎では日常的に英語を使用する機会が増えます。この環境を大いに活用し、英語力を向上させ、英語スキルを磨くことが可能です。
6.カナダの田舎:具体的な地域
カナダは広大な国土を持っていますが、田舎での留学やワーホリを楽しむには、以下の地域が特におすすめです。
ブリティッシュコロンビア州の田舎町
ピーチランドやネルソンなど、ブリティッシュコロンビア州には美しい自然と親切なコミュニティが豊富にあります。湖や山などのアウトドアアクティビティが豊富で、四季を通じて楽しむことができます。
プリンスエドワード島
小さな島国であるプリンスエドワード島は、美しいビーチ、田園風景、そしてゆったりとしたライフスタイルで知られています。また、島全体がコミュニティのような環境で、とても親しみやすい場所です。
ノバスコシア州
海岸線に面した町や、美しい自然に囲まれた村々が点在するノバスコシア州は、静かで穏やかな生活を送るのに最適な場所です。
これらの地域では、都市部では体験できないような、自然と密接に関わる生活を送ることができます。
7.まとめ
カナダの田舎での留学やワーホリは、都市部とは異なる多くのメリットとデメリットが存在します。
そのメリットには、英語環境に浸かる機会が豊富であること、職場で英語を使わざるを得ない状況が多いこと、優しいホームステイが多く学校から近い場所に滞在できること、そして何よりも治安が良いことが挙げられます。
デメリットとしては、学校の選択肢が限られること、地域特有の英語のアクセントに慣れる必要があること、英語が不得意だと仕事を見つけるのが難しいこと、そして娯楽施設やイベントが都市部ほど豊富ではないことが考えられます。
カナダの田舎での留学やワーキングホリデーが自身の目標や期待に合っているかどうかは、個々人の価値観や求める経験によるところが大きいです。
本記事を参考に、自分自身にとって最適な選択を考えてみましょう。