留学しても大学の単位が取れる！単位認定留学を徹底解説

大学生活の中で一度は留学を経験したいと思う人は多いのではないでしょうか。

しかし、留学したい！という気持ちがあったとしても、大学の単位についての心配が、その気持ちにブレーキをかけてしまうかもしれません。

もしあなたがそういった心配があるのであれば朗報があります。
単位認定留学という選択肢をご存知ですか？
これは、あなたが海外の大学で学んだ単位を自分の大学の単位として認定してもらえる留学プログラムになります。

留学と学位取得を両立したいあなたにとって、本記事は新たな可能性を開くきっかけになるはずです。

単位認定留学のメリット・デメリット、必要な手続き、留学先選びのポイントなど、単位認定留学について徹底的に見ていきましょう！

 

１．単位認定留学とは？

単位認定留学は、海外の大学で学んだことを、自分が在籍している大学の単位として認定する仕組みを指します。つまり、海外の大学で授業を受け、評価基準をクリアすることで得た学習単位を、自国の大学でも認められる単位にすることが可能となります。

この単位認定制度は、全ての留学形式に適用されるわけではありません。主に適用されるのは、「交換留学」と「認定留学」の2つの形式です。

交換留学
学生が自分の大学と提携関係にある海外の大学に一時的に留学し、その期間の学びを母国の大学の単位として認定する制度です。

認定留学
学生が自費で留学し、受講したコースの単位を母国の大学で認定する制度です。いわゆる私費留学と言われるものがこれにあたります。これらの制度は通常、半年から1年の留学期間を前提としています。

一方、「語学留学」は大学の正式な授業ではなく、語学コースや語学学校での学習が主体となるため、ここでの学習は単位認定の対象外となることがほとんどです。

同様に、現地の大学卒業を目指す「正規留学」は学生が海外の大学に正式に入学し、その大学の単位を取得するための学習を行います。この場合、単位は留学先の大学の卒業資格を取得するために使用され、単位認定の必要はありません。

２．単位認定留学のメリットとデメリット

単位認定留学は多くのメリットがありますが、反面デメリットも存在します。このメリットとデメリットを知ることで、単位認定留学を検討する際の判断材料になります。

単位認定留学のメリット

単位認定留学にはいくつかのメリットがあります。

メリット①：留学しながら大学の単位を取得できる
最も大きなメリットは、海外での学習結果が国内の大学で認定され、学位取得に直接結びつくことです。留学中も単位を得ることができ、大学卒業が遅れる心配がなくなります。

メリット②：本場の英語に触れられる
英語力があることを認められないと単位認定留学はできませんので、単位認定留学ができる＝ある程度の英語力はあるということになります。しかし、本場のネイティブな英語ができるほどの英語力は持ち合わせていないはずです。

単位認定留学をすることで毎日が本場の英語に触れられる機会ばかりです。自然とネイティブに近づける英語力が身につくことになります。

メリット③：グローバルな視野を得られる
海外の大学で学ぶことにより、新たな視点で様々な学びを得ることができ、グローバルな視野が自然に身についていきます。グローバルな視点を持つことは、今後のキャリアや人生において大きな転換点になっていくはずです。

メリット④：異文化理解とコミュニケーションスキル
留学は新たな文化に触れる絶好の機会です。さまざまなバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、異文化理解とコミュニケーションスキルが深まります。

単位認定留学のデメリット

単位認定留学には多くのメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。

デメリット①：手続きの複雑さ
単位認定留学は、留学前に多くの手続きと調整が必要です。単位を移行するための申込、授業の選択、単位換算方法の確認、ビザの申請手続きなど、様々なことを事前に確認し調整する必要があります。

デメリット②：単位認定の不確実性
全ての海外で受講した授業が必ずしも国内の大学で認定されるわけではありません。単位認定は大学や学部により異なり、全ての授業が必ず単位認定されるわけではないため、留学前にしっかりリサーチする必要があります。

デメリット③：学習内容の違い
海外の大学での学習内容は、国内の大学のカリキュラムとは異なる場合があります。その違いが帰国後の大学での講義の理解度に影響を与える可能性があります。

３．単位認定留学を実現する手続き

単位認定留学を実現するには、できるだけ早めの準備と複数の手続きを経る必要があります。

まずは自分が在籍する大学の留学プログラムや提携している大学について詳しく調べ、海外の大学でどのような授業が開講されているのかを確認しましょう。

次に、選んだ授業が自分の在籍している大学でどのように単位認定されるかを確認してください。単位認定留学の最大の目的は、留学先で得た学習成果が在籍大学の単位として認められることにあります。

また、留学先の大学選びと合わせて、具体的な留学計画も立てておくことが必要です。いつからいつまで留学するのか、費用はどの程度かかるのか、留学期間中の住居はどうするのか等、具体的な計画を立てることで、留学準備がスムーズに進行します。

留学の準備を始める時期は、大学やプログラムによりますが、留学を始める半年から1年以上前から始めることが一般的です。また、大学の留学窓口や学生相談室を活用し、適切なアドバイスを受けることも重要になります。しっかり相談しながら進める様にしてください。

４．留学先を選ぶ5つのポイント

留学先を選ぶ際には以下の5つのポイントを意識しましょう。

ポイント①：学ぶ分野
大学で学んでいる分野に対するコースが提供されているかを確認しましょう。また、大前提として自分自身が学びたい内容の授業があるかどうかというのも留学生活を挫折させない大きなポイントになってきます。

ポイント②：単位認定が可能かの確認
選択した海外大学が自分の在籍大学と協定を結んでいるか、もしくは単位認定が可能であるかを確認することが重要です。この点を確認しないと、留学後に単位が認定されない可能性があります。

ポイント③：自身の言語能力
留学先の授業で行われる言語に対する自身の言語能力を客観的に判断しましょう。特に英語圏の大学を選ぶ場合、ある程度の英語力が必要になり、IELTSやTOEFLのスコアを求められます。

ポイント④：文化理解
留学先の文化や生活習慣に適応できるかも非常に大切なポイントです。目指すべき国が決まったら、その国の文化や生活習慣、国民性などをネット検索などで調べてみましょう。

ポイント⑤：目標設定
留学を通して何を達成したいのかを明確にしましょう。単位認定はもちろん重要ですが、留学は人生において大きなターニングポイントにもなります。自分自身が何を学びたいのか、何を達成したいのかを明確にして、それに合った大学を選びましょう。

５．単位認定留学の成功事例

単位認定留学で得た経験を活かし、大きく成長した人々はたくさんいます。ここでは、その中から２つの成功事例をピックアップしてご紹介します。

まず一人目のAさん。彼は日本の大学で心理学を専攻していましたが、より専門的な視点で心理学を学びたいと考え、カナダの大学へ半年間の単位認定留学を行いました。

カナダの大学では、実践的な心理療法のクラスを受講し、最新の研究と理論に触れる機会を得ました。また、多文化な環境での生活を通じて、彼自身の視野も大きく広がりました。

帰国後、Aさんは留学で学んだ知識を活かし、専門的な心理カウンセラーとして活躍する道を選びました。単位認定留学は、Aさんの専門的なキャリア形成を後押ししたのです。

次に、Bさんの例を見てみましょう。彼女は日本の大学で美術史を専攻していましたが、ヨーロッパの美術を直接学びたいという強い希望から、フランスの大学へ1年間の単位認定留学を決めました。

現地では、ルネサンスから現代までのヨーロッパ美術史の講義を受け、また美術館やギャラリーで実際の作品を観察する貴重な体験を得ました。

この経験はBさんにとって、単に学問の範囲を超えて人生そのものを豊かにするものでした。帰国後、彼女は得た知識と経験を活かして美術ガイドになり、日本の人々にヨーロッパの美術を伝える役割を担っています。

これらの例からわかるように、単位認定留学は新たな視野を開くだけでなく、将来のキャリア形成にも大きくつながっていきます。留学を通じて得た経験や知識は、自分自身の人生を大きく前進させるきっかけとなるのです。

６．まとめ

単位認定留学は、海外の大学で学び、それを日本の大学の学位取得にすることができるだけではなく、留学先で得た経験と知識を将来のキャリア形成につなげることもできます。

単位認定留学を成功させるためには、事前にしっかりと準備を行うことが重要になります。大学との協定、留学先選び、必要な手続きなど、様々な側面を考慮に入れる必要があります。また、留学先での生活や学習環境にも適応していく柔軟性が求められます。

今回紹介した成功事例を参考に、あなた自身の単位認定留学のプランを立ててみてください。その経験は、あなたの視野を広げ、将来の可能性を無限に広げるものとなるでしょう。

本記事を読み、単位認定留学に興味を持ったら、勇気を持って一歩踏み出してみましょう。その一歩が、あなた自身の未来を作り出す最初の一歩となることを願っています。