お子さんの未来を思うと、英語教育は避けて通れない課題となっている現在。英語を習わせるという決断は既に固まっているものの、その具体的な方法については迷うポイントが多いのではないでしょうか。
月謝はどれくらい考慮すべきなのか、そして何よりも、どのようなレッスン形式がお子さんにとって最も効果的なのか。これらは子供の英語教育を検討する上で、重要な要素となります。
一口に英語教育と言っても、その形式は様々。自宅で気軽に受けられるオンラインレッスン、多様な意見を聞くことができるグループレッスン、より個別の対応が期待できる少人数レッスン、一対一でじっくり学べるマンツーマンレッスンなど、それぞれに特徴があります。これらのどれを選ぶかは、子供の性格や学習スタイル、そして家庭の予算や生活スタイルによります。
本記事では、これらのレッスン形式の特徴を詳しく解説します。また、それぞれの形式における平均的な月謝、レッスンのメリット・デメリットを挙げつつ、どのような子供にどの形式が適しているのか、具体的なケースも交えながらお伝えします。
こども英会話教室の4つのタイプ
こども英会話教室には大きく以下4つのタイプがあり、オンラインレッスンからマンツーマンレッスンまで順番に月謝は高くなっていきます。
① オンラインレッスン
②グループレッスン(主に5人以上)
③少人数レッスン(主に4人以下)
④マンツーマンレッスン
月謝は安いに越したことはないと思いますが、それぞれに特徴、メリット・デメリットがありますので、費用対効果をしっかり理解したうえで子供に合う英会話教室を選びたいものです。次に各タイプの特徴、平均月謝、メリット・デメリットについてお伝えします。
こども英会話教室の特徴、平均月謝、メリット・デメリット
①オンラインレッスン
①オンラインレッスン
特徴:
- インターネットを通じて行われるレッスン。自宅や気に入った場所から参加可能。
- パソコン、タブレット、スマートフォンがあれば、場所を問わず授業に参加可能。
- 時間帯を自由に選べるので、個々のライフスタイルに合わせたスケジュールを組むことができる。
平均月謝:
- 安いものだと3,000円程度のものからあり、平均では5,000円から10,000円程度。プライベートレッスンやネイティブ講師のレッスンなど特定のプログラムを選べば、さらに費用が上がることもある。
メリット:
- 通学時間が不要。
- 費用が安い。
- 自分のペースで学べる。
- 比較的安くネイティブの先生からのレッスンも可能
- 教科書を紛失する心配がない。(教材は主にデジタルで提供される。)
デメリット:
- モチベーションを保つのが難しい場合もある。
自己管理が求められ、特に子供の場合、自分で学習計画を立てたり、授業の時間を守ったりするのは難しいかもしれない。 - インターネット環境に左右される
不安定だと、授業の質が下がる可能性がある。音声や映像が途切れると、理解度が下がる。 - 教師との直接的なコミュニケーションが少なくなる
発音の微妙な修正や、教師からの直接的なフィードバックが得られない場合に問題となる可能性がある。
オンライン英会話レッスンは、自宅から気軽に参加でき、自分のペースで学べるのが大きなメリットです。
また、対面と比較するとかなり割安でネイティブの教師から直接指導を受けることができます。一方で、一人での自己管理が難しいこと、インターネット環境の不安定さが学習の障害となる可能性がある点には注意が必要です。
また、教師との直接的なコミュニケーションが対面の授業に比べて少なくなるため、発音の微妙な修正や、教師からの直接的なフィードバックが得られない場合に問題となる可能性もあります。
②グループレッスン(主に5人以上)
特徴:
- 5人以上の生徒が一緒に学ぶ形式で、チームワークやコミュニケーションスキルを身につける機会が多い。
- レッスンは通常、教室内で行われ、先生と生徒全員が対面で学ぶ。
- 様々なレベルの生徒と一緒に学ぶため、互いに学び合うことができる。
平均月謝:
- 約8,000円から20,000円程度。教室やプログラムにより差はある。
メリット:
- コミュニケーションスキルを身につける機会が多い。
- 他の生徒の質問や発言からも学べる。
- 競争心からモチベーション向上につながる。
デメリット:
- 個々の進行速度に合わせるのが難しい。
生徒一人ひとりに対する教師の注意が分散される可能性がある。 - ついていくのが難しくなる可能性もある。
クラス内での進行速度が自分の理解速度と一致しない場合、その様なことが起こり得る。 - 自分の発言する機会が少なくなる可能性がある。
グループレッスンは、他の生徒と一緒に学ぶことで得られる利点が多く、コミュニケーションスキルの向上や、他の生徒からの学びを得られます。
しかし、個々の理解速度に合わせるのが難しく、自分の発言する機会が少なくなる可能性もあります。そのため、この形式を選ぶ際は自分の学習スタイルや目的、そして子供の性格についてもよく考えて選ぶ様にしましょう。
③少人数レッスン(主に4人以下)
特徴:
- 4人以下の少人数でのレッスンで、個々の生徒に対する先生の注意がより集中する形式。
- グループ内での発言の機会が多く、発話の練習が得られる。
- 生徒同士の繋がりが深まりやすく、質問やディスカッションが活発になる。
平均月謝:
- 約10,000円から30,000円程度。教室やプログラムにより差はある。
メリット:
- 先生からの直接的なフィードバックが得やすい。
- 他の生徒との競争心や協力を通じて、自然とモチベーションが上がる。
- 一人一人の理解度に合わせた授業が可能。
デメリット:
- グループレッスンと比べて費用が高くなる可能性がある。
- 生徒数が少ないため、様々な意見や視点を聞く機会が減る可能性がある。
- 他の生徒が欠席した場合、事実上のマンツーマンレッスンになり、予想外のプレッシャーを感じることもある。
少人数レッスンは、生徒一人ひとりに対する指導が集中し、より個別化された授業が可能になります。また、生徒同士の繋がりが深まるため、積極的なコミュニケーションが期待できます。しかし、費用が高くなる可能性があるため予算枠や、他の生徒が欠席した場合のプレッシャーなどもイメージして選ぶ必要があります。
④マンツーマンレッスン
特徴:
- 先生と生徒一対一のレッスン形式で、個々のニーズに合わせたカスタマイズされた学習が可能。
- 自分の疑問点や弱点に集中的に取り組むことができる。
- レッスンの進行速度や内容を自分の理解度に合わせることができる。
平均月謝:
- 約20,000円から50,000円程度。教室やプログラムにより差はある。
メリット:
- 自分のペースで効率的な学習が可能。
- 自分の興味や必要に応じてレッスン内容を調整できる。
- 集中的な指導により、短期間での成果が期待できる。
デメリット:
- 他の生徒との交流がなく、多様な意見や視点を聞く機会が少ない。
- 費用が他のレッスン形式と比べて高くなる可能性がある。
- 自分だけのレッスンであるため、自己管理が必要。
マンツーマンレッスンは、自分のペースで深く学びたい人、特定の目標に向けて短期間で結果を出したい人に適しています。一方で、費用は最も高くなる傾向がありますので予算内であるかのチェック、そして他の生徒との交流の機会が少ない点を考慮する必要があります。
要チェック!月謝以外にかかる費用
英会話教室には多くの費用がかかるため、事前に把握しておくことが重要です。
以下は、一般的な英会話教室で発生する主要な費用の相場と内容です。
- 入会金
これは初期費用で、学校によっては無料から数万円まで差があります。入会金は一度だけ払うもので、学校の運営費用に充てられます。 - 月謝
これは授業料とも言えます。学校やプログラムによって異なりますが、一般的には5,000円から50,000円ほどの範囲です。授業の種類(マンツーマン、グループ、オンラインなど)、授業の頻度(週1回、週2回など)、レッスンの時間(30分、60分など)によって変動します。 - 教材費
英会話教室では教科書やオンラインリソースなどの教材が必要になります。これらの費用も計算に含める必要があります。一般的には数千円から1万円程度ですが、学校やコースによって異なります。 - その他の費用
英会話教室によっては、テスト料、イベント参加費、年間保険費、設備費、システム料など、その他の費用が発生する場合もあります。これらの費用は一般的には数千円から数万円程度ですが、学校によって異なります。
以上の各費用は、各英会話教室によって大きく異なるため、入学前に各教室から詳細な情報を得て、比較検討することをおすすめします。
まとめ
英会話教室を選ぶ際には、オンラインレッスン、グループレッスン、少人数レッスン、マンツーマンレッスンといった様々な形式が存在することをお分かりいただけたと思います。
それぞれには特徴があり、月謝、教材費、その他必要になる費用も異なります。自分の子供に最適な形式を選ぶためには、子供の性格、学習の目的、家庭環境、子供の英語のレベルと進度、そして予算を考慮することが必要です。
内向的な子供や特定のテーマに深く焦点を当てたい場合は、マンツーマンのレッスンが適しているかもしれません。一方、社交的な子供や基本的な英会話を楽しく学びたい場合は、グループレッスンや少人数レッスンが良い選択肢となるでしょう。また、家庭の状況や地域の事情によっては、オンラインレッスンが最適な場合もあります。
ただし、最終的には子供が自分自身で学びたいと感じ、楽しむことができる環境を選ぶことが重要です。それが最も効果的な学習をもたらし、子供の英語力向上につながるでしょう。
本記事を参考に、最適な英会話教室をぜひ見つけていきましょう!