社会人留学は逃げか?逃げではないか?
時に社会人留学は「逃げ」と見られることもありますが、それは1つの視点でしかありません。
留学は自己成長やスキル向上のチャンスであり、それを逃げと言ってしまうのはもったいないと言えます。留学によって新たなスキルを習得し、キャリアに活かすことができれば、それは決して逃げではありません。
しかし、留学に明確な目的やゴールがなく、単に現状から逃げしたいという理由で留学を選んだ場合、それは「逃げ」と言われても仕方ありません。
本記事では、社会人留学が逃げと言われる理由、逃げと言わせないポイントについてお伝えし、社会人留学を成功させるためのコツと知っておくべき留学タイプについてお伝えします。
1.社会人留学が逃げと言われる4つの理由
早速ですが、社会人留学が逃げと言われる理由から見ていきましょう。
1.現在の仕事からの逃げ
職場における仕事内容や働く環境に対する不満が大きい場合、留学を選択することで一時的にその状況から逃れることができます。しかし、留学で何かを実現したいが先ではなく、仕事を辞めたいという理由が先である場合は逃げの留学であると思われることが多いです。
また、社会人には仕事のプレッシャーがつきものですが、それが過度に大きくなるとで精神的な負担が増します。留学によって一時的にプレッシャーから解放されることが期待できますが、結局はその理由は逃げでしかないと言われることがあります。
2.人間関係からの逃げ
人間関係の悩みや職場での上司との対立は、ストレスの大きな要因です。留学を通じて、新たな環境で人間関係を築くことができますが、この様な人間関係からの逃げも留学が逃げと言われてしまう理由になることがあります。
3.語学を学ぶという名目で単なる長期休暇を取りたい
留学を言い訳にして実際には長期の休暇を楽しみたいという目的で選択する場合、真剣に語学や専門スキルを学ぶ意欲が低いため、逃げと感じる人も多いでしょう。
4.現実から逃げるための留学
留学が自分にとって現実逃げの手段である場合、留学中に自分の問題や悩みに向き合わず、一時的な快楽に浸ることが目的となる可能性があります。そのため、留学後に同じ問題が再発することから、逃げと言われることがあります。
これらの理由から、社会人留学が逃げと捉えられることがあります。しかし、私の個人的な見解では留学は逃げという理由でも良いと思っています。今いる環境から逃げたいという思いは現実であって、その現実から目を背けて妥協して生活するのは正解ではありません。
逃げたければ逃げても良いと思います。もし逃げと言われて悔しいのであれば、そう言わせない留学にすれば良いだけです。
留学を通じて語学力や専門スキルを身につけ、自己成長を図ることができれば、逃げではなく攻めの選択となります。留学を検討する際には、自分の目的や期待する成果を明確にし、留学後のキャリアプランをしっかり考えていきましょう。
2.社会人留学を逃げと言わせないための5つのポイント
では、社会人留学を逃げと言わせないためにはどの様なポイントをおさえるべきなのでしょうか。以下、5つのポイントをお伝えします。
- ゴールや目的を明確にする
- 自己成長やスキル向上を目指す
- 留学後のキャリアプランを考える
- 現地での交流やネットワーキングを大切にする
- 留学経験を活かす方法を見つける
1.ゴールや目的を明確にする
留学の目的やゴールを明確に設定し、それに向けて努力することで、留学が逃げではなく自己成長の手段となります。具体的な計画を立てることで、留学の成果が明確になり、逃げとは言えなくなるはずです。
2.自己成長やスキル向上を目指す
留学を通じて新たなスキルを習得し、現在のキャリアに役立てることが重要です。自分の専門分野や興味を持つ分野について学び、留学後にそれを活かす方法を考えれば、それは将来のキャリアにつながり、逃げの留学と言う人はいなくなります。
3.留学後のキャリアプランを考える
留学後にどのようなキャリアを築きたいのか、どのように留学経験を活かすのかを事前に計画することは大切なことです。留学で得た経験やスキルをどのように活用し、自分のキャリアにプラスにするかを明確にすることで、留学は逃げではなく、攻めだったと言われる様になります。
4.現地での交流や人脈を大切にする
留学先での人間関係や人脈を大切にし、留学先で得た知識やスキルを共有し合ってください。この様なネットワークが留学の一番の財産になり、将来につながっていく可能性が高いです。また、現地での交流を通じて異文化理解を深め、柔軟な思考を身につけることもでき、目には見えませんが人と関わる際の人間力が格段に上がります。
5.留学経験を活かす方法を見つける
留学で得た経験や知識を、帰国後も活かす方法を見つけることが大切です。自分のキャリアや人間関係にどのように活かすかを考え、留学を有意義なものにすることができます。
3.成功するためにおすすめの3つの留学タイプ
成功する社会人留学とは、自己成長やスキル向上を目指し、留学先での交流や人脈を大切にし、帰国後にも留学経験を活かすことです。具体的な目標やゴールを持ち、それに向かって努力を続けることで、留学が「逃げ」ではなく、自分のキャリアや人生にプラスになる経験となります。
社会人ができる留学の種類については大きく分類して「語学留学(短期・長期)」「ワーキングホリデー」「Co-op留学」の3つになります。
<留学の種類>
期間 | 費用 | 特徴 | |
---|---|---|---|
短期留学 | 1~12週間 | 約20~180万円 | ・1週間〜可能。有給休暇でも経験できる。 |
中・長期留学 | 4ヶ月~2年以上 | 約120~1,000万円 以上 | ・語学だけでなく資格取得や進学留学もできる。 |
ワーホリ | 1年以内 ※イギリスは2年以内 |
約80~200万円 | ・語学も仕事も旅も自由な留学ができる。・ほとんどの国で30歳までのビザ申請が必要。 |
Co-op留学 | 8ヶ月~2年半程度 | 約150~300万円 | ・専門学校+有給インターンで費用をおさえてキャリアアップできる。・カナダのみ可能。 |
※費用は概算です。レート・航空券代等により変動いたします。
次にそれぞれの留学タイプの特徴とメリット・デメリットについてお伝えします。
1.ワーホリ(ワーキングホリデー)
現地で働きながら一定期間語学学校に通うこともできるため、収入を得ながら英語の勉強をすることが可能で、費用をおさえて長期間海外に滞在できます。
ワーホリでは、現地での仕事を通じて新たなスキルや知識を学ぶことができるだけでなく、現地の人々と触れ合うことで異文化理解を深めることができます。
メリット
・費用をおさえて海外長期滞在ができる
・プランは自由なため、柔軟に国際交流ができる
デメリット
・英語力がない場合、日本語だけの仕事になる可能性が高い
・30歳を超えるとビザ申請自体ができない
・自由すぎるため、人によっては遊ぶだけで何も得ずに帰国する人もいる
2.語学留学
集中的に語学を学ぶことで、英語を使った仕事へのキャリアチェンジの可能性が大きく広がります。また、語学力を活かすことで、グローバルな視野を持ち、多様なビジネス環境に対応できる人材となります。
メリット
・語学を徹底的に勉強するため、時間をかければかけるほど英語力が伸びる
・ある程度英語力が伸びたら、ビジネス英語や資格取得など新しい分野にもチャレンジできる
デメリット
・学生ビザでの就労ができない国も多く、トータル的な留学費用が高い
・勉強することを目的としたビザのため、出席率が一定数より下回ると帰国しなければいけない
3.Co-op留学
ホスピタリティやビジネス、ITなどの専門分野を専門コースで学んだ後、現地の企業でインターンシップを行いながら学ぶことで、実践的なスキルを身につけることができます。
有給インターンの場合、収入も発生するため語学留学より費用をおさえられます。また、働くことで現地のビジネス環境や文化を理解し、留学後のキャリアにも直接活かすことができます。また、インターンシップを通じて現地の人脈を築くこともできます。
メリット
・専門知識が身につく
・インターンが有給の場合が多く、語学留学より費用が抑えられる
・年齢制限がないため、30歳を超えても現地で働くことができる
デメリット
・専門コースで学ぶためにはある程度の英語力が必要になる
・ワーホリと比較した場合、費用は高くなる
4.まとめ
社会人留学が逃げと言われることもありますが、逃げではなく自己成長やスキル向上のための貴重なチャンスであることを理解し、目的やゴールを明確にした上で留学を検討することが成功する社会人留学の第一歩です。
社会人留学で成功するためには、留学先での交流や人脈を大切にしましょう。また、ワーホリ、語学留学、Co-op留学など自分の目的に合った留学タイプを選択することで、社会人留学をより成功に導くことができるでしょう。
留学を成功させるためには、まず自分が何を達成したいのか、どのようなスキルや経験を身につけたいのかを明確にすることが大切です。その目標を達成するために、どの留学プログラムが最適かを検討し、事前にリサーチや準備を行いましょう。
帰国後も、留学で得た知識やスキル、人間関係を活かし、留学経験をアピールすることで、転職や昇進のチャンスをつかむことができます。留学で培った人間関係を活かして、国際的なビジネスチャンスを広げることも可能です。
最後に、留学はあくまで自己成長のための手段であり、それ自体がゴールではありません。留学を経て得た成果や経験を活かし、自分のキャリアや人生に繋げていくことが、真の成功と言えるでしょう。