TOP現地で食べたいフィリピン料理12選と味付けの特徴を紹介!

現地で食べたいフィリピン料理12選と味付けの特徴を紹介!

更新日:2023.04.28

現地で食べたいフィリピン料理12選と味付けの特徴を紹介!

フィリピンは、リゾート地や格安留学で日本人からも人気の高い国のひとつです。

アジアは食文化が発達していることでもよく知られていますが、フィリピンの食文化は日本と異なるものの、美味しいものがたくさんあります。

この記事では、日本では滅多に食べられないフィリピン料理を紹介します。

フィリピンに滞在する際は、ぜひ気になる料理を食べてみてください。

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フィリピン料理の特徴

フィリピン料理は、アジアの食文化とアメリカの植民地時代の影響が融合した特徴があります。

食材の切り方、調理方法、盛り付けなどは豪快さを重視し、次のような調味料や食材を使うことが多いです。

  • 醤油
  • ニンニク
  • 玉ねぎ
  • しょうが
  • 唐辛子

見た目が完全に異なる料理だとしても、使用している調味料や基本食材は同じなため、味付けが似ていることも多いです。

味付けに使う調味料はシンプルですが、日本同様に食材の出汁を取って味付けに応用する文化があるため、料理によって全く異なる味わいを楽しめます。

使う調味料や基本的な食材は似ていても、調理工程にこだわりがあるため、フィリピン料理にはたくさんの種類があって、毎日違うものを食べても飽きません。

フィリピン人が好む味付けとその背景

フィリピン人が好きな味の特徴は、次のとおりです。

特徴
しょっぱいフィリピンでは日本同様に米が主食のため、塩や醤油ベースの料理が多い
酸っぱい常夏のため、暑さでも食欲が湧くようなすっぱめのスープやソースが人気
辛い10cm以上ある生唐辛子などが料理に入っていることも多く、食欲を促進する
脂っこい庶民的な食堂では低温でじっくりと食材を調理するため油を吸い込んだ料理が多い
甘い甘さ控えめの概念がなく、ほとんどのスイーツや飲み物には砂糖が入っている

日本食とは味の特徴が異なりますが、「長期保存」と「暑さ対策」の2つの背景があります。

まず、フィリピンでは冷蔵庫がない家庭もまだまだあり、食材の塩分濃度を高く保つことで、食材の腐敗を防ぎます。

また、常夏のフィリピンでは普通に生活しているだけで汗をかいたり、多くのカロリーを消費するため、夏バテなどの体調不良が懸念されます。

常に元気な体を維持するために、カロリーが高い食材が並んでいたり、塩分や糖分の高い食材が使われていることが多いです。

フィリピン人は野菜を食べない?

日本人がフィリピンに長期滞在すると、美味しい食べ物をたらふく楽しめる一方で、徐々に日本食が恋しくなるかもしれません。

それもそのはず、フィリピンでは野菜は料理の彩り目的で使われる程度で、栄養価を目的として食べる習慣はありません。

フィリピンは常に気温が高いため、葉物などの食材が育ちにくいという環境で育つため、食卓に野菜が出る頻度は少ないです。

幼少期に野菜を食べる習慣がなければ、必然的に、大人になる頃には野菜が苦手になり、国民の大半が野菜を食べずに生活します。

脂っこいものや塩分の多い食べ物に、野菜のようなさっぱりしたものが食べたくなる日本人は、要注意です。

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シシグ(sisig)

「シシグ(sisig)」は、豚肉を細かく刻んで、醤油、酢、ニンニク、唐辛子で炒めたフィリピンが誇るB級グルメです。

調味料がシンプルなため、日本でも豚肉を用意すれば作れないこともありませんが、フィリピン現地では、炭火で焼いた豚の耳や顔のほお肉を使います。

脂っこくて塩っけがしっかりとしているため、ビールなどのアルコールのお供に最適です。

レチョン(lechon)

「レチョン(lechon)」は、内臓を取り除いた豚をまるまる1匹の状態で、炭火焼きするご当地料理です。

正式名称は「レチョンバボイ」で見た目通り「豚の丸焼き」を意味します。

普段の食卓で出てくることはほとんどありませんが、フィリピン国内のお祭り「フィエスタ」では定番料理として現地の人たちから人気があります。

ものすごく高級料理に見えますが、レチョンの相場はおおよそ6,000〜7,000ペソで日本円にすると15,000円前後です。

家族やたくさんの人たちが集まる食事の場での豚の丸焼きと考えれば、そこまで高くないように思えます。

フィリピンの平均月収は15,000ペソのため、月収の半分ほどの価格と考えるとフィリピンでは高級料理として特別なタイミングで食べる食材であることが窺えます。

カレカレ(kare kare)

「カレカレ(kare kare)」は、ピーナッツバターを使って肉と野菜を煮込む料理です。

かつてフィリピンの植民地支配を受けた歴史を持っていて、ヨーロッパや中国の食文化から影響を受けています。

フィリピン料理によっては唐辛子を使いますが、他の東南アジアと比較すると、唐辛子よりも魚醤や砂糖を使う傾向にあります。

少し前までは、お祭りや祝い事のタイミングで食べられていたカレカレですが、最近では調味料が手に入るようになり、家庭の味として親しまれるようになりました。

ピーナッツバターの味付けは、日本人には馴染みがありませんが、まろやかで食べやすいです。

メチャド(mechado)

「メチャド(mechado)」は、豚の背脂と細切りした牛肉をマリネ液に入れて、醤油とカラマンシーのジュースで煮込んだ伝統料理です。

豚の背脂を溶かして調理することで、しっとりとした味わいになる調理方法は、スペイン料理の特徴であり、植民地支配の影響を受けていることが窺えます。

さらに、調理名の「メチャド」にはスペイン語でろうそくの芯を意味する「メチャ(mecha)」が由来しています。

フィリピン同様にスペインから植民地支配を受けたメキシコでも、メチャドが食べられていますが、メキシコは緑色でスパイスが効いた味付けになっています。

同じ植民地支配を受けた国同士でも、フィリピンとメキシコでは異なる食文化が根付いていることが分かり、興味深いです。

シニガン(sinigang)

「シニガン(sinigang)」は、日本食の味噌汁と同等の立場で現地の人たちから親しまれている伝統スープです。

野菜とエビをベースにしてだし汁を抽出し、タマリンドで味付けをするほか、酸味を出すためにグアバ、カラマンシー、スターフルーツ、未熟マンゴーなどをくわえます。

シニガンに加える食材は家庭やレストランによって異なるため、さまざまなバリエーションが楽しめます。

食欲をそそる味付けになっていて、常夏のフィリピンでは、暑さを乗り切るため、夏バテ解消のためによく飲まれています。

ハロハロ(haro haro)

「ハロハロ(haro haro)」は、アイスクリーム、ゼリー、甘煮した豆や芋、フルーツ、ナタデココ、タピオカ、ココナッツ、プリンなどをのせたデザートです。

「ハロハロ」はフィリピン語で「混ぜこぜ」の意味があるため、まさに名前通りのスイーツと言えるでしょう。

なんでも混ぜるというよりは、味や食感が異なるものを混ぜることで、一度に異なる味覚と食感を楽しめるようになっています。

日本では滅多に見られないデザートで、インスタ映え間違いなしです。

アドボ(adobo)

「アドボ(adobo)」は、酢でやわらかくした肉に醤油、ナンプラー、ニンニクを入れて低温調理する家庭料理です。

スペインで食べられている漬け込むという意味を持った「アドバード」が原型です。

お米との相性が抜群で日本料理の豚の角煮と見た目や調理方法が似ています。

日本料理の豚の角煮は、砂糖を入れて甘みを出しますが、フィリピン料理のアドボは、酢で肉を柔らかくしてからナンプラーを入れるため香りが特徴的です。

ただし、辛さがないため、日本人でもたくさん食べられるでしょう。

現地では、大まかな調理方法が決まっているだけで、使う調味料や基本的な食材はバリエーション豊かのため、場所ごとに異なる味付けを楽しめます。

ルンピア(lumpia)

「ルンピア(lumpia)」は、日本でも食べられている揚げ春巻きとよく似た料理です。

日本の春巻きは中国料理の影響を受けていますが、フィリピンでも中国からの食文化の影響を受けて、ルンピアが食べられています。

ひき肉、にんじん、玉ねぎ、ニンニク、ネギなど作り手によって食材は異なるものの、選んだ食材をクレープ状の生地に包んでカリッと揚げます。

日本では、醤油、酢、からしにつけて食べるのが一般的ですが、フィリピンではレチョンサルサ、バナナケチャップ、甘辛ディップソースなどをつけて食べます。

酸味や辛みでアクセントのある味わいにする手法は同じです。

とはいえ、日本では馴染みのないオリジナルソースがたくさんあるため、ぜひ比較して楽しんでみてください。

ラプラプ(lapu lapu)

「ラプラプ(lapu lapu)」は、ハタ科の一種で、魚の王様とも呼ばれるフィリピンを代表する高級魚です。

フィリピンは島が連なる国のため、漁業も頻繁に行われています。

日本語では「クエ」「ハタ」、英語では「Grouper」と呼ばれる魚の種類で、市場に行くと赤や茶色っぽいラプラプを目にすることが多いです。

また、ラプラプは16世紀にマクタン島を支配しようとしたマゼランに立ち向かったフィリピンの英雄の名前に由来しているとのことです。

魚料理ですので、蒸し焼き、塩焼き、唐揚げなど多種多様な調理方法で食べられます。

パンシットカントン(pansit canton)

「パンシットカントン(pansit canton)」は、名前のとおり、中国の影響を強く受けた麺のローカルフードです。

フィリピンの食堂に行くと、必ずと言っていいほど定番メニューとしてありますが、日本にある焼きそばのソースなし、フィリピン流風味という味わいを想像してください。

他のフィリピン料理と比べると、味付けに深みがなく、パンシットカントンを大好物と言って食べる人は少ない印象ですが、ボリューミーで食べ応えがあります。

また、インスタントラーメンとして複数の種類の味付けがされたパンシットカントンも販売されています。

食堂で食べるものよりは、しっかりとした味付けがあり、小腹が空いた時に食べるのには向いています。

1袋8ペソ(約20円)ほどで購入できるため、長期滞在する方はスナック感覚でまとめて保存していても良いでしょう。

トロン(turon)

「トロン(turon)」は、スライスしたバナナとジャックフルーツに黒砂糖を加えて、クレープ状の生地で巻いて揚げたデザートです。

日本でもフィリピン産のバナナを見かける機会は多くありますが、フィリピン国内ではバナナを料理に使うことは珍しくありません。

バナナには成熟ホルモンと呼ばれるエチレンが含まれているため、熱を加えるとエチレンガスが発生して、でんぷんが糖に分解され、甘みが増します。

「温めたバナナなんて…」と抵抗を感じる方でも、騙されたと思って食べてみると、意外な美味しさにハマるかもしれません。

バロット(balut)

バロット(balut)は、孵化する直前のアヒルの卵を茹でて作られる伝統料理です。

フィリピン以外では、ベトナム、ラオス、カンボジアなど複数の東南アジアではメジャーな伝統料理として現地の人たちに親しまれています。

見た目がグロテスクで、日本人のように食べ慣れていない人たちからは敬遠されることも多いですが、栄養価が高く現地の人たちからは人気です。

とはいえ、観光客で食べる人は少なく、世界中の伝統料理を紹介するグルメサイト「テイストアトラス」は、バロットを世界のおぞましい卵料理ランキングで1位に選びました。

まとめ

この記事では、フィリピンに行ったら食べるべきおすすめの料理を12種類紹介しました。

フィリピンは、アメリカやスペイン、中国の影響を受けている料理がたくさんあることが分かります。

日本人に馴染みのあるものから、味の想像がつかないものまでさまざまですので、ぜひ気になる料理は、現地で食べてみてください。

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