スミソニアン博物館についてご存じでしょうか?スミソニアン博物館はアメリカの首都ワシントンD.Cにある19の施設を保有する世界を代表する博物館です。
おそらく一度は耳にしたことがある月の石やホープダイヤモンドなどの展示品があり、世界中から観光客が集まる博物館で、ワシントンに行ったら一度は訪れてみるべき場所とも言えます。
今回はそのスミソニアン博物館を徹底解説。
スミソニアン博物館はどのような博物館なのか、博物館への行き方、スミソニアン博物館管轄の施設や入館料、そしておすすめな展示品などをお伝えします。
スミソニアン博物館はどのような博物館なのか
スミソニアン博物館とはどんな博物館なのか気になる方は多いと思います。まずはスミソニアン博物館がなぜできたのかなど基本的な部分について紹介させていただきます。
スミソニアン博物館はイギリス人学者であるジェームズ・スミソンが1848年に寄付した資産をもとにして作られた建物。寄付をした理由は、人類の知識力の向上・人類の知識力の普及が目的とされています。
収蔵されているのは1億5000万点とかなりの数ですが、展示されているのはわずか数%のみ。イベントになるとその数は増えますので、見られるチャンスが増えます。
また、スミソニアン国立博物館のホームページから館内を360°バーチャル体験することができます。リアルな館内の様子を見られますので、ぜひ利用してみてください。
スミソニアン国立博物館ホームページ:https://naturalhistory.si.edu/
余談ですが、この建物の寄付をしたジェームズ・スミソンは生前一度もスミソニアン博物館に訪れたことがなく、亡くなった後に安置という形で訪れたとされています。遺体は今もスミソニアン博物館に安置されています。
スミソニアン博物館への行き方
スミソニアン博物館はワシントンD.C内のスミソニアン協会が運営する研究センターの施設群の1つとされており、ワシントンD.Cのナショナルモールの中に設けられています。
スミソニアン博物館への行き方が気になる方は多いと思いますが、スミソニアン博物館への行き方は2つほど有ります。
スミソニアン博物館への行き方
1 地下鉄メトロのスミソニアン駅から行き方法
2 ユニオンステーションから徒歩で行く方法
1→地下鉄メトロのスミソニアン駅からアクセスしてスミソニアン博物館の付近から観光をしながら行くことをおすすめします。
2→ユニオンステーション駅から歩いて20分ほどでスミソニアン博物館につきます。
道中にも色々な名所があるので観光をしながら、歴史に触れるというのも良いでしょう。
もし時間に余裕があれば、より多くの観光や文化に触れることができると思いますので「2ユニオンステーションから徒歩」で行ってみるのを個人的にはおすすめします。
スミソニアン博物館にある施設と入館料
スミソニアン博物館はスミソニアン協会が管理する19の施設群です。ここまで多いと一日で回るのも困難ですが、数日かけてすべて回ってみるものありかもしれません。また、入館料についても気になる方は多いと思いますので、そちらもお伝えします。
スミソニアン協会が管理する19の施設
スミソニアン協会が管理する19の施設について紹介させていただきます。
国際自然史博物館 |
国立航空宇宙博物館 |
国立アメリカ歴史博物館 |
国立動物園 |
国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館 |
アメリカ美術館とレンリックギャラリー |
国立航空宇宙博物館のスティーブンF.ユードバーヘイジーセンター |
スミソニアン庭園 |
国立アメリカ・インディアン博物館 |
ハーシュホーン博物館と彫刻庭園 |
アーサー・M・サックラー・ギャラリー |
芸術産業館 |
フリーア美術館 |
ハーシュホーン博物館と彫刻の庭 |
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館 |
アナコスティア博物館 |
国立アフリカ美術館 |
国立肖像画美術館 |
国立自然史博物館 |
これだけの施設ですので、たくさんの展示品や歴史に触れることができますが、1日ですべてをまわるのは難しく、数日かけて回るか、自分の行きたいところを絞って行ってみた方が良いでしょう。
入館料
スミソニアン博物館の入館料は無料となっています。
ここまでの規模の施設や実際に使用されたものが無料で見ることができることは歴史の勉強として使用したい方や観光をする方にとって魅力的ですね。
スミソニアン博物館イチの人気を誇る!国立航空宇宙博物館
スミソニアン博物館の19の施設を紹介してきましたが、その中でも一番人気を誇る国立航空宇宙博物館について紹介します。
今では当たり前になりましたが、かつて人類の夢とされていたのが空を飛ぶことです。この宇宙博物館では、燃料を入れればそのまま飛ぶことができる実物の航空機やアメリカが開発した宇宙ロケット、宇宙船などが展示されています。
宇宙を夢見る方たちはもちろん、そうでない方も心ときめく展示品だらけです。
展示の目玉は何と言っても「月の石」。1972年にアポロ17号が持ち帰ったもので、手で触れることもできます。そんな貴重な石を手で触れることができるというのは驚きですよね。
そして、忘れてはいけないのがニール・アームストロング船長の名言。
「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.」(英文)
「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」(和訳)
多くの来館者により触られすぎて表面がツルツルになった月の石をなでながら、当時のアームストロング船長の思いに気持ちを寄せてみるのも良いでしょう。
ほかの展示品としては民間航空機、ヘリコプター関係、ジェット機、月面探査関係など宇宙開発関係の膨大な展示があり、かつてアメリカが国を挙げて空、宇宙の開発に力を入れていたのが分かります。
また、第2次世界大戦の展示品コーナーもあり、イギリスのスピットファイア、ドイツのメッサーシュミット、そして日本の零戦も展示されています。宇宙開発の歴史に加えて、空に関連した戦争の歴史も垣間見ることができる貴重な経験をすることができるでしょう。
スミソニアン博物館のおすすめな展示品
ここではスミソニアン博物館のおすすめの展示品について紹介させていただきます。
【スミソニアン博物館のおすすめの展示品】
・ホープダイヤモンド
・国立自然史博物館の剥製
・恐竜の化石
・世界初の飛行機
・アポロ11号
ホープダイヤモンド
初期保有者が不明とされているホープダイヤモンドですが、今まで所有した者の多くが不幸な死を遂げるという不気味な現象が起きていたと言われています。
不幸な死を遂げた持ち主として有名なのが、ルイ14世、15世。そしてルイ16世とマリーアントワネットは処刑台で処刑されています。最終的に保有したハリー・ウインストンが10年保有した後、博物館に寄贈し展示されることになりました。
また、本当にマリーアントワネットがつけていたかどうかがわからないなどの迷信説も残っているため謎だらけの展示品になります。
国立自然史博物館の剥製
巨大なアフリカ象の剥製があり、世界最大クラスのアフリカ象の剥製が展示されています。
キリンなども剥製をされているので、実際に生きているかのように再現されていて、ユーモアもあって見ていて楽しい空間です。
恐竜の化石
かつて生息していた恐竜などの生物が多く展示され、大きさなどを実際に体験できるため、恐竜好きにはたまりません。
また、展示の仕方などもこだわっていて、実際に動いていたときを再現して展示していますので、どのように生きていたのかが分かりやすいです。
世界初の飛行機
スミソニアン博物館には、航空機や宇宙に関連したものが多くあります。
その中でも際立って有名なのは、世界で初めて飛行に成功したライト兄弟の「ライトフライヤー号」が展示されていて、大変興味をそそられるものになります。
アポロ11号
アポロ11号が展示されているところはレプリカなどによって忠実に再現されて置かれていますがスミソニアン博物館では実際に使用されていた実機が置かれています。
また、実際の衛星無線やスペースシャトルなどがたくさんあるため興味がなかった人でも楽しめる施設になっています。
ここまでスミソニアン博物館に展示されているおすすめのブースについて紹介させていただきました。
実際に使われたものが展示されていたり、剥製で作られて実際に生活をしていた時のことを再現されていたりとイメージしやすいように作られているのはとても好奇心をくすぐられるのではないのでしょうか。
まとめ
今回はスミソニアン博物館はどのような博物館なのか、博物館への行き方、スミソニアン博物館管轄の施設や入館料、そしておすすめな展示品について詳しくお伝えしました。
入場料がかからずに歴史、文化などに触れることができるのは魅力の1つだと思います。
また、実際に使われていたものなど、エンジンをかければまだ使用できると言った部分も興味がある方にはとても楽しめる場所だと思います。
しかし、スミソニアン博物館は美術館が19個もあり、他にも研究施設等があります。
規模がとても大きく1日で回るのはほぼ不可能な場所ですので、ある程度行きたいところを絞っておくか、数日かけて計画的に回ることをおすすめします。世界の歴史を存分に味わうことができるスミソニアン博物館にあなたもぜひ訪れてみてください!