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大学卒業後の留学は遅い?就職への影響や体験談、メリットとデメリットを解説

2023.02.28

大学卒業後の留学は遅い?就職への影響や体験談、メリットとデメリットを解説

就職活動や社会人経験を重ねて「今のままで良いだろうか…」と漠然とした将来への不安を抱いて、大学卒業後に留学を考える方も多いのではないでしょうか。

大学在学中に留学する学生は多いですが、大学卒業後に留学を検討している方は、一度真剣にその選択が将来のためになるのかを考える必要があります。

特に日本では「新卒採用」があるため、卒業後に留学をしてしまうと、未経験でも採用してもらえる新卒採用のチャンスを捨てることになるからです。

一方で、留学での経験が大きなキャリアアップにつながるケースもみられます。

この記事では、大学卒業後の留学を検討している方に向けて、就職への影響やリアルな体験談、メリットとデメリットをお伝えします。

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大学卒業後の留学手段

大学卒業後の留学手段は、以下のとおりです。

・語学留学
・大学・大学院留学
・専門学校への留学
・ワーキングホリデー
・インターンシップ

それぞれの留学手段について解説します。

語学留学

語学留学は、英語ならアメリカやイギリス、韓国語なら韓国、フランス語ならフランスやベルギーなど現地に滞在してその国の言語を学ぶことができます。

滞在期間は数週間〜数年と幅広く、個人差があるのが特徴です。

原則、世界中から同じ言語を学ぶために集まった学生たちとネイティブの先生の授業を受けます。

日本で語学の勉強をするよりもインプットの量が膨大なため、飛躍的な語学力の向上が期待できます。

語学留学の場合は、渡航時に語学力が乏しくても入学できたり、スチューデントビザが取得できるなどのメリットがある一方で、学歴として認められにくい点がデメリットです。

大学・大学院留学

大学・大学院留学は、メジャー(主専攻の科目)とマイナー(副専攻の科目)を自由に選んで外国語を使って専門分野を学ぶことができます。

日本で学んだことの応用や、日本ではあまり普及していない分野を学べたりしますが、語学学校とは異なり、厳しい入学条件が設けられています。

大学卒業時のGPA、TOEIFやIELTSのような語学力を証明するスコアの提出が求められたり、試験や面接がある大学・大学院も多いです。

ネイティブの学生に混ざって授業を受けるため、アカデミック面での高い語学力は必要不可欠です。

海外の大学・大学院を卒業できれば、新卒採用枠に入れるため、海外と日本どちらの就職活動でも有利になりますが、奨学金がなければ高額な学費がかかります。

専門学校への留学

大学・大学院留学とは別に、専門学校に留学をして、専門的な知識や能力を学ぶことができます。

具体的には、ニューヨークでヘアメイク、パリで料理、ミラノでファッションなどが挙げられます。

日本で勉強をしたうえで、実践的な学びに挑戦したり、日本でできなかったけれど諦められない夢がある方は、前向きに検討してみてください。

公立の専門学校は、長期間のコースが多く、入学時にある程度の語学力が求められますが、学校によっては語学習得コースが備わっています。

私立の専門学校は、1つの分野に特化した小中規模の学校が多く、期間も短期から長期まで自由に選べることが多いです。

さらに、留学生の受け入れが積極的な特徴があり、入学時の語学レベルが低めに設定されていたり、外国語での開講授業を設けていたります。

例えば、ヨーロッパの専門学校に行き、英語で授業を受けられたりするため、選択肢の幅が広がりやすいです。

とはいえ、専門学校では、専門的な分野を外国語で学ぶため、語学学校に行くレベル以上の安定した語学力が必要です。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデーは、18〜30歳の若年層を対象に、日本と協定を結んでいる国に、1〜2年間就労しながら滞在できる留学方法です。

2023年の時点で、日本は世界26か国の地域とワーキングホリデー協定を結んでいて、さまざまな条件を満たし、国によっては審査と抽選に通れば渡航できます。

現地で働きながらビジネス用語を身につけられるほか、就労時間外は語学学校に通ったり、旅行をして異文化理解を深めたり自由な時間がある点が魅力です。

大学を卒業して、まだ何か明確にやりたいことが見つからなかったり、いつかは海外に行ってみたいと考えている方は、ワーキングホリデーを検討してみましょう。

年齢制限があることと、人気の国に応募すると必ず審査が通るわけではないことを踏まえると、早めに準備を始める必要があります。

インターンシップ

海外インターンシップは、ビジネス、アート、レストラン/パティシエなどさまざまな分野で希望する職種の仕事を報酬をもらいながら体験ができます。

ワーキングホリデーは、就労しながら長期滞在することが目的であるのに対して、インターンシップは報酬をもらいながら専門的な就労体験をすることが目的です。

ご自身の希望する職種へのインターンシップが決まれば、帰国後の日本での就職活動にも有利に働くことが期待できます。

ただし、インターンシップは、ネイティブの同僚たちと一緒に働き、実際にクライアントとの関わりもあるため、ビジネスレベルの語学力が求められることが多いです。

大学でしっかりと語学の勉強をしたり、専門分野の理解を深めたうえで、海外での仕事に挑戦してみたい方におすすめです。

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大学卒業後に留学するが「遅すぎる」と言われる理由

大学卒業後に留学するのが「遅すぎる」と言われている理由は、就職活動への影響が1番にあげられます。

大学を卒業した後の就職は、以下の4つの項目で募集枠が分けられています。

・新卒枠:在学中に就職活動
・既卒枠:在学中・卒業後に就職活動(卒業後2〜3年)
・第二新卒枠:職務経験ありで就職活動(卒業後3年以内)
・中途採用枠:職務経験ありで就職活動
日本政府は、若年層の就職サポートを目的として「卒業後3年以内の求職者を採用すると奨励金を出す」と発表したため、大企業を中心に新卒採用する企業が増加しました。

新卒採用は、「未経験」「職歴なし」の状態でも大学生活での成果のみで採用してもらえる枠で、就職後も1から業務を教えてもらえる環境があります。

一方、第二新卒枠や中途採用枠では、何かしらの業務経験が求められ、即戦力になる人材でなければ採用が難しいです。

大学卒業後に留学へ行くと、留学方法によっては業務経験として扱われずに未経験・職歴なしの状態で職務経験を持った人たちと就職活動を行うことになります。

結果として、就職活動の難易度がぐっと高くなってしまうため、大学卒業後の留学は、おすすめしない人が多いです。

大学卒業後に留学した人たちのリアルな体験談

実際に大学を卒業してから留学した人たちのリアルな体験談をいくつか紹介します。

【成功】コロナ禍を経てやっぱり諦められない海外留学に挑戦

大学在学時に、交換留学に挑戦するつもりでしたがコロナ禍によって募集がなくなってしまいました。

2回生からは、オンライン授業になったため、新しい友達作りやサークル活動もできない大学生活が終わりを迎えるにあたって悶々とする日々が続いていました。

高校生の時から、建築学科を目指し、大学生の間にフランスに交換留学へ行くことが目標だったため、その夢を叶えるために就職活動ではなく進学を決断します。

大学や大学院に進学できればよかったのですが、どうしても費用面と語学力が足りなかったため、フランスの建築を学べる専門学校を選びました。

大学の単位を取り終えてからは、アルバイトと語学勉強で留学準備に時間をかけたこともあり、1年間の専門学校留学は大成功でした。

現地では、世界各国から建築を学びにきた学生たちとの交流が刺激的で、日本とは違う文化や歴史を持つフランスの視点から建築を学べてよかったです。

【失敗】日本よりものびのびと仕事ができると思ったら…

大学4年生で就職活動を続けていく中で、労働時間が長くて、公私混同の飲み会などが多い日本企業で働くことに抵抗を抱くようになりました。

そこで、いろいろなことを調べていくうちに、仕事をしながら英語を習得できるオーストラリアのワーキングホリデーを見つけて、挑戦することにしました。

オーストラリアは、自然豊かで年中気温が高く、日本よりもゆっくりと楽しい毎日を送れると思い、楽しみにしていたのですが、厳しい現実と向き合うことになります。

現地の日本料理レストランでウエイトレスの仕事をすることになったのですが、大学では真剣に英語を勉強していなかったため、言葉が全く通じません。

語学学校に通って急いで英語力を高めようとしたのですが、レストランではミスが続き、立ち仕事なので疲れて勉強にも身が入らない悪循環に陥ってしまいました。

1年間のワーキングホリデーをなんとか終えたものの、ほとんどレストランと自宅を往復し、友達を作ることもなく思ってしまったのが現状です。

就職活動でワーキングホリデーでの経験を話そうにも、自分が思い描いていたキラキラの海外生活とはかけ離れていて、うまく話せません。

しっかりと英語を勉強して、休みの日の予定をしっかりと決めて生活をすれば、全然違う1年を送れたのかなと今になって後悔が押し寄せます。

就職の代わりに留学を選ぶメリットとデメリット

就職の代わりに留学を選ぶメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット

デメリット

  • 留学資金を貯めやすい
  • 冷静に将来を考えらえる
  • 日本の常識にとらわれない選択肢が生まれる
  • 結果が出なければブランク扱いになる
  • 新卒採用枠で応募ができない

それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

留学資金を貯めやすい

大学卒業後の留学は、金銭面で余裕がある点がメリットとしてあげられます。

大学在学中は、学費や生活費の支払いがあったり、授業が多くて十分にアルバイトの時間が確保しづらいです。

一方、大学卒業後は、数ヶ月〜1年間費用を貯めるためにアルバイトをしっかりとすれば、留学資金が貯まるので、余裕のある留学生活が送れます。

冷静に将来を考えられる

大学生は3回生あたりから漠然と就職活動の準備を始めますが、精神的に追い詰められたり、将来への不安が増える学生も多いです。

就職活動では、採用されることにとらわれて自分らしさを見失ってしまい、どこの企業に行っても馬が合わずに転職を繰り返す悪循環に陥るケースもあります。

就職しないことや周りから取り残された感覚に不安を感じるかもしれませんが、1人で考える時間を作る方が、安定した将来につながることも少なくありません。

日本の常識にとらわれない選択肢が生まれる

日本では、18歳で大学に進学し、22歳で新卒採用として就職する流れが一般的ですが、海外では30歳から初めて大学に行くなんて人もたくさんいます。

一度日本を離れて生活してみることで、今まで縛られていた常識から解放されて、「25歳から大学に行く」「40歳で語学勉強をする」など幅広い選択肢が広がります。

日本にいるうちは「大学卒業後に留学なんて…」と後ろめたい気持ちがあるかもしれません。

それでも、外に出て気づけることも多くあるため、「今この瞬間が人生で一番若い時だ!」と言い聞かせて挑戦してみるのも良いでしょう。

結果が出なければブランク扱いになる

留学をすれば、他の人たちよりも就職活動で有利になると安直な考えを持っている場合は気をつける必要があります。

語学学校入学時にTOEIC400点だった方が1年間で800点に伸ばして、自信満々で帰国したものの、「国際関係の仕事で800点は高くない」と一蹴されたというケースもあります。

また、語学学校への進学やワーキングホリデーでの単純作業の経験は、帰国後の就職・転職活動で評価されにくいです。

「1年間留学していた人」「1年間他の企業で実務経験を積んだ人」では、後者の方が会社に貢献できるかと判断されるからです。

留学をするのであれば、専門的な知識を身につけたり、即戦力になる能力を得られるようにしっかりとプランを立てるようにしましょう。

新卒採用枠で応募ができない

海外の大学・大学院、専門学校に進学した場合は、新卒採用枠での応募ができますが、語学学校やワーキングホリデー、インターンシップは中途採用枠での応募になります。

インターンシップは、専門的な分野で実務経験を積むことができれば、他の応募者よりも有利になる可能性がありますが、ワーキングホリデーは評価されにくい傾向にあります。

中途採用の多くは「社会人経験○年以上〜」「営業経験必須」など具体的な経歴が求められるため、帰国後に苦労する可能性が高いです。

語学学校やワーキングホリデーに行くのであれば、留学前から帰国後のプランを立てておくと、就職活動をスムーズに始められます。

まとめ

この記事では、大学卒業後の留学を検討している方に向けて、就職への影響やリアルな体験談、メリットとデメリットをお伝えしました。

就職・転職活動のことを考えると、大学卒業後の留学はおすすめしない!という声が多く寄せられていますが、明確な目標や計画があれば決して無駄になりません。

日本を離れることで、視野や価値観が大きく広がり、今まで思いつきもしなかった将来につながるケースも多いです。

大学在学中に留学するよりもリスクのある選択肢であることを理解したうえで、人生1度のチャレンジをしてみるのも良いでしょう。

ワーキングホリデーは年齢制限もあるため、前向きに検討してみてください。

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