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ワーキングホリデーの渡航先として人気のカナダ。人気であることと、定員があることから、カナダのワーキングホリデーは秋頃には募集が終わっていることが多いです。
ではこれから2022年中のカナダへのワーキングホリデーは叶うのでしょうか。ここでは、2022年度のカナダへのワーキングホリデーの申請状況や、カナダワーホリの基本情報などをお伝えします。
2023年に向けたお話にも少し触れるので、カナダでワーキングホリデーをしたい人はぜひ参考にしてくださいね。
2022年度カナダのワーホリ申請状況
2022年度のカナダへのワーキングホリデーは、2022年8月下旬現在、まだ募集が続いています。下記に2022年8月19日付の申請状況をまとめてみました。
予定発給数 | 6,500 |
初回招待状発給日 | 2022年1月17日 |
最終招待状発給日 | 未定 |
招待状発給数 | 6,672 |
ワーホリビザ残数 | 2,014 |
発給待ち人数 | 124 |
カナダのワーキングホリデービザは抽選式ですが、現在のところ抽選も発給もスムーズに進んでおり、ビザもまだ2,000程度残っている状況のようです。
カナダのワーホリビザは毎年夏か秋に定員に達していますが、2022年は秋口まではまだ募集が続いているのではないかと思われます。また、抽選式とは言え発給数がそれなりにあるため、年間1,500人までのイギリスに比べれば、比較的ワーホリビザを手にしやすいでしょう。
ただしカナダのワーホリも、例年だと遅くても秋が深まる頃には募集が終わっています。カナダでのワーキングホリデーを考えている人は、なるべく早めに応募することをおすすめします。
また、今年が無理そうなら、2023年にワーホリビザを取得することを考えても良いでしょう。
カナダのワーキングホリデービザ基本情報
ここからはカナダのワーキングホリデービザについて、基本情報をご紹介します。
カナダでワーキングホリデーがしたいと思いつつ、あまり内容を知らない人は、こちらを参考にしてカナダのワーホリに申請できそうかどうか検討してみてくださいね。
ただし、実際に応募する時には、突然の変更に対応できるようにするためにも、公式の最新情報を常にチェックするようにしましょう。
申請条件
カナダのワーキングホリデービザに申請するには、下記の要項を満たしている必要があります。
- 申請時に18歳から30歳であること(渡航時に31歳になっているのはOK)
- 日本国籍
- ワーキングホリデーで滞在する期間以上の有効期間が残ったパスポート
- 扶養家族を伴わないこと(夫婦でそれぞれ別々に申請するのはOK)
- 心身ともに健康であること
- 最低2,500カナダドル相当の資金を有していること
- 滞在期間をカバーする障害・疾病補償のある医療保険に加入すること
- 過去にカナダでワーキングホリデーをしたことがないこと
- カナダから帰国する航空券、若しくはその資金証明
こうしてみると、申請をするだけなら特に厳しい条件は引かれていませんね。年齢制限をクリアでき、十分な資金があって、健康であり、医療保険に加入すれば誰でも申請できます。
健康面に不安がある人もいるかもしれませんが、たとえばちょっと貧血気味だとか、風邪を引きやすいという位のことなら、心配はありません。
しかし、持病があって定期的な通院や薬の処方が必要だったり、何らかの精神的な病気を患っていて通院・服薬中だったりする場合は、「健康」とは言えないでしょう。
以前は上記の条件以外にジョブオファーという雇用契約書、採用通知書が必要な時期がありましたが、現在はカナダが指定するコロナワクチン接種を完了していれば、ジョブオファーは必要ありません。
申請時に必要な費用
カナダのワーホリを申請する時に必要な費用は、以下のとおりです。
- 申請料:256カナダドル
- 資金証明:2,500カナダドル以上
- 医療保険:700カナダドル程度
- バイオメトリクス:85カナダドル
これをすべて合計すると、3,541カナダドル以上となり、日本円にすると約38万円以上(2022年8月26日現在)です。
2022年8月現在、依然かなりの円安傾向が見られるため、資金証明ギリギリの金額では心許ないかもしれません。カナダのワーキングホリデーに必要な初期費用は50万円くらいで見積もり、なるべく資金証明で提出する金額を多くしておくことをおすすめします。
バイオメトリクスというのは、指紋の登録です。これは本人確認のためにするもので、不法入国などを防いだりするために用いられています。
カナダに入国するすべての外国人に義務付けられているものですから、特に怖がる必要はありません。
就労・就学制限
カナダのワーキングホリデービザには、就労制限がありません。1年間ずっと同じ雇用主の元で働くことができるため、就労先が気に入ればずっとそこにいることができます。
掛け持ちなどにも制限がないため、自由な働き方ができるのがカナダのワーホリの魅力です。
ただし就学には最長6ヶ月という制限があります。語学学校に通う場合は6ヶ月までのコースしか通えないことを覚えておきましょう。
就学制限が3〜4ヶ月という国もある中で、カナダは比較的良心的な就学制限が設けられています。
ビザ有効期間と期限
カナダのワーキングホリデービザが発給されても、すぐにカナダに渡航しなければならないわけではありません。カナダのワーホリビザの有効期間は1年間となっており、発給後1年経っていなければ、いつでもカナダに渡ることができます。
つまり渡航日が決まっていなくても、1年以内に行くつもりであれば、ワーホリビザの申請をしておいた方が良いのです。
有効期間がこのように決まっているため、申請時の年齢が30歳でも、入国時には31歳になっていることもあり得るのですね。
そして、カナダのワーキングホリデービザの期限は、入国より1年間です。この1年間が終われば、日本への帰国が必要です。
カナダワーホリビザ申請方法
カナダのワーキングホリデービザの申請は、以下の流れで行います。
(1)オンラインでビザ申請用アカウント(MyCIC)を作成
(2)ビザ申請希望者としてIECにプロフィール登録
(3)IECより応募完了メール(IEC Welcome to pool letter)が届く(抽選応募完了)
(4)抽選に当選すると招待状(Invitation Letter)が届くので10日以内に受諾
(5)20日以内に申請に必要な書類を揃え手続きをし、申請料を払う
(6)カナダビザ申請センターでバイオメトリクス登録
(7)ワーキングホリデービザ審査
(8)審査で問題なければ、ビザが発給される
(7)の審査には約8週間程度時間がかかるため、最初に抽選への応募をしてから実際のビザ発給までは3ヶ月位はかかると見積もって、余裕をもった計画を心がけましょう。
ちなみに今から2022年度のワーキングホリデービザに応募をした場合、出発は2022年終わり頃以降となります。
そのため、2023年中にカナダへのワーキングホリデーを考えている人は、2022年度に応募すれば、スケジュールなどに余裕を持って計画ができますよ。
カナダへのワーホリは2023年を目指すべき?
カナダへのワーホリを考えている人の中には、今急いで申請するべきか、それとも2023年度を目指すべきか悩んでいる人もいるでしょう。
結論から言えば、2023年春頃までに日本出国を考えているなら、今すぐにでもワーホリビザの抽選に応募することをおすすめします。これは、前述のとおり、ワーホリビザの発給までには応募から3ヶ月はかかるからですね。
発給後1年間であればいつ出発しても良いので、早めに発給されても、2023年の春に旅立つことは可能です。
また、2023年中にカナダへ渡航したい人の場合、2022年に応募してもし抽選に落ちてしまったとしても、年齢制限に引っかからないのであれば2023年にも再挑戦できます。ですから、2022年度か2023年に応募するのかで迷っているなら、2022年に応募するのがおすすめです。
円高になるのを待つのもおすすめ
2023年前半にカナダに行きたいなら、2022年度のワーホリに応募するのがおすすめではあるのですが、もしもワーキングホリデーを始めるタイミングを柔軟にずらすことができるなら、円高傾向になるのを待つのもおすすめします。
2022年8月現在、円はとても安くなっていて、1カナダドルは105.56円(2022年8月26日現在)となっています。2022年3月くらいまでは、1カナダドルは88〜93円くらいを行ったりきたりしていたのですが、それと比べると15円位カナダドルが高くなっているのです。
15円くらいと思うかもしれませんが、ワーホリの申請時に必要な初期費用3,541カナダドルを例に取ると、約53,000円も高くなっていることになります。
ワーホリで就労メインにする人にとっては、円安はむしろプラスになることもあるでしょう。しかし、しっかり学校にも通いたい人や貯金を使ってカナダにゆっくり滞在した人にとっては、この円安はかなり痛いはず。
ちなみにここまでの円安は2015年以来のことで、もうしばらくはこの状態が続くことが予測されます。
予算面のことを考えると、年齢に余裕がある人はもう少し様子を見てカナダのワーホリを計画するのも一つの手でしょう。
カナダのワーホリ応募はお早めに!
来年もカナダのワーキングホリデーは募集されると予測されますから、ワーホリを計画しつつもはっきりと時期を決めていない人は2022年は様子を見るのもアリです。
しかし、2023年春頃までにはカナダに行きたいと考えている人は、なるべく早めの応募がおすすめです。抽選への応募だけならすぐにでもできますから、最新情報をチェックしつつ、応募をすませておきましょう。
