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留学先の物価情報は、留学前に気になることトップ3に入るのではないでしょうか。
現地での生活費に大きく関わってくる物価。
日本よりも物価が安ければ、事前に準備する留学費用は少なくて済みますが、日本よりも物価が高い国なら、より多くの留学費用を準備しなくてはなりません。
日本人に人気の留学先である「オーストラリア」は、日本と似たような物価ですが、外食費など一部は日本よりもはるかに高くなっています。
物価については円安・円高の影響やレートなどにより日々変化しているので、「日本円で〇〇円!」と言い切ることはできませんが、大まかな目安になればと、2022年7月現在のオーストラリアの物価情報をまとめました!
オーストラリア留学を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
オーストラリアの物価情報
ここ数ヶ月は世界情勢の動きもあり、近年まれに見る「円安」が続いています。
そのため、少し前までは1AUD=80円前後だったのが、2022年7月下旬時点ではなんと95円まで変動しています。
そのため、今までは1ヶ月の家賃が800AUD(64,000円)の支払いで済んでいた人が、現在は76,000円も支払わなくてはならず、日本人にしてみればかなり辛い状況になりつつあります。
留学生としては、早く円安が落ち着いて円高になってほしいと願ってしまうところですよね。
それでは実際にオーストラリアの物価について説明していきます!
日本と比べて物価が高い物とは
オーストラリアは日本と似たような生活水準のため、それほど大きな差はありません。
ただし、どこの国でも言えることですが、物価が高い商品があれば安い品商品もあります。
オーストラリアの物価で日本よりも高い物は、ずばり「外食費」です。
日本で外食するよりも1.5~2倍ほどは高いと考えていてください。
たまに外食する程度なら良いのですが、「自炊が苦手だから外食メインで生活したい」という人は食費がかなりかさんでしまいます。
可能な限り、自炊を心がけて節約することをおすすめします。
商品 |
オーストラリア価格 |
日本価格 |
マクドナルド ビックマック |
6.5AUD(618円) |
390円 |
マクドナルド チーズバーガー |
3.9AUD(371円) |
160円 |
マクドナルド アイスコーヒー |
4.4AUD~(418円~) |
100円~ |
パスタ |
20AUD~(1,900円~) |
1,000円~ |
ラーメン |
15AUD~(1,425円~) |
700円~ |
カツ丼 |
20AUD~(1,900円) |
600円~ |
このように外食費は日本とは大きく異なります。
日本ではワンコイン~1,000円程出せば定食が食べられるお店も多いのですが、オーストラリアでは1,500~2,000円程必要です。
※1AUD=95円で算出
日本と比べて物価が安い物とは
外食費は日本よりもはるかに高いオーストラリアですが、日本と変わらない・日本よりも安い物もあります。
それは日用品や食品で、スーパーやディスカウントストアで購入すればかなり格安で手に入ります!
野菜や果物は季節によって価格が変動しますが、旬の食材であれば割と安価で手に入ります。
また、主食となるお米・パン・小麦などはかなり安いので、自炊して学校にお弁当を持って行くなどすれば節約になります。
商品 |
オーストラリア価格 |
お米1kg |
3AUD(285円) |
パン1斤 |
2AUD~(190円) |
玉ねぎ1kg |
2AUD(190円) |
バナナ1kg |
2~3AUD(190~285円) |
牛乳1L |
1.5AUD(143円) |
トイレットペーパー10ロール |
10AUD(950円) |
洗濯洗剤 |
10AUD(950円) |
オーストラリアでは野菜や果物、肉、魚類はキロ単位での購入が一般的です。
小売りはしていないので、まとめて買って、冷凍保存等をしながら消費していきましょう。
都市によっても物価は異なる
日本でも首都圏と地方では物価に違いがあるように、オーストラリアでも都市によって物価に差があります。
都市部であるシドニー・メルボルン・ブリスベンなどは物価も高めですが、一方でオーストラリアの首都であるキャンベラやパースは比較的物価が安めです。
特に、家賃の相場は都市によって大きく異なるので、少し郊外の家を探すだけでも費用は抑えられます。
オーストラリアの収入について
オーストラリアの外食費や物価の高さに驚いた人も多いかもしれませんが、物価が高いのはそれなりの理由があります。
オーストラリアの平均賃金は世界でもトップクラスの高さです。
2022年4月時点での最低時給はなんと「21.38AUD」、日本円にすると「2,031円」という高時給なんです。
日本では都道府県によって多少の差はありますが、2022年7月時点の東京の最低時給は1,041円なので、11AUDぐらいですね。
つまり、オーストラリアの1/2程の時給ということになります。
年収もオーストラリア・シドニーの平均780万円に対して、日本の平均年収は440万円程と、こちらもかなりの差があります。
物価の上昇は辛いところですが、その分給与・収入も比例して増えているのがオーストラリアの特徴です。
参考:オーストラリア政府機関(fairwork commission)
参考:厚生労働省東京労働局
オーストラリアの雇用形態
「オーストラリアへ留学したらアルバイトをして生活費にあてたい!」という人もいますよね。
そんな人のために、オーストラリアの雇用形態について簡単に解説しておきます!
①フルタイム勤務
週に38時間以上の勤務が保証されている、日本でいう「正社員」という雇用形態です。
有給休暇などの福利厚生もきちんと定められています。
②パートタイム勤務
パートタイムも基本的には正社員と同じと考えていいのですが、1つだけ違う点が「週38時間以上の勤務が保証されていない」ということです。
「1日最低〇時間勤務」といった規則はありますが、勤務時間については雇用主であるオーナーが自由に決められるため、勤務時間が少なくなる場合があります。
③カジュアル勤務
勤務時間や有給休暇などのルールが一切ないのが特徴で、すべてがオーナー次第となります。
「お店が暇だから明日からは来なくていいよ」「シフトに入る日数を5日から3日にするね」などと突然言われることもあります。
不安定な勤務形態なので、正社員勤務よりも最低時給が少し高めに設定されているというメリットもあります。
学生ビザやワーホリでアルバイトをする場合は、この「カジュアル勤務」で働くことが一般的です。
収入のシミュレーション
実際にアルバイトでどのくらいの収入が見込めるかをシミュレーションしてみましょう。
◆1日8時間×週5日勤務(最低賃金21AUDで計算)
21AUD×8時間×週5日=840AUD(79,800円)
840AUD×4週間=3,360AUD(319,200円)
週5日・8時間というフルタイムで働けば、1ヶ月30万円以上稼げるという計算になります。
これだけ稼げると、贅沢しなければ家賃や食費、その他の生活に必要な費用をまかなえますね。
◆1日4時間×週5日勤務
学生ビザで留学する場合は、週20時間以内という就業規則があるため、フルタイム勤務はできません。
21AUD×4時間×週5日=420AUD(39,900円)
420AUD×4週間=1,680AUD(159,600円)
週5日・4時間働けば15万程稼げるので、生活費すべては厳しいかもしれませんが、家賃や食費に充てることはできそうですね。
留学生が働ける仕事とは
留学生が働ける仕事は主に日本食レストランやカフェなどでの接客、ファーム(農場)での収穫作業です。
・レストランやカフェのウェイター
・お土産屋、免税店のスタッフ
・ホテルのハウスキーピング
・果物や野菜のファーム(農場)で収穫、箱詰め、苗植えなど
シドニーやメルボルンなどの都市部にはレストランやカフェが多く、また日本人観光客もたくさん訪れるため求人もたくさんあります。
日本食レストランであれば、そこまで高度な英語力を要求されることは少なく、留学生もたくさん働いています。
日本食レストランでのバイトなどは、最低賃金からのスタートが一般的ですが、英語の実力があればもっと高時給のバイトにチャレンジできます。
中には、25AUD以上、30AUDなどの高時給で働いている日本人もいるので、少しでも英語の実力を高めて留学することをおすすめします。
オーストラリア留学の生活費はいくら必要?
オーストラリアでの生活には一体いくらぐらいのお金が必要なのでしょうか。
1ヶ月の家賃・食費・交際費などをカテゴリーごとに見ていきましょう。
大体の生活費の目安が分かれば、アルバイトをする場合の収支が計算しやすいですよね。
家賃
ホームステイ・シェアハウス・学生寮などの種類によって滞在費は変わりますが、シドニーなどの都市部でシェアハウス(1人部屋)に住む場合は週200~300AUDが相場です。
1ヶ月あたり800~1,200AUDなので、76,000~114,000円程必要です。
ホームステイの場合は1日2食の食事がついていることが多く、その分滞在費も高くなる傾向があります。
相場としては、1ヶ月で1,500AUD、142,500円程必要です。
食費
食費は、いかに地元のスーパーで食材を買って自炊できるかによって大きく変わりますが、1週間を100~150AUD(95,000~14,250円)に抑えられれば、1ヶ月5万円以下となります。
外食をメインにせずに飲み物やお弁当もコンビニで買わずにスーパーで買うようにして自炊すれば、月4万円以下も可能です!
交際費・交通費
交際費(お小遣い)や交通費も1週間100AUD程度で計算してみると、1ヶ月で400AUD(38,000円)程必要です。
友達との付き合いで出かけたり、たまにはショッピングをしたりするリフレッシュは必要なので、あまり節約しすぎるのはおすすめできません。
留学生活を楽しい貴重なものにするためには、娯楽も必要ですからね!
ワーホリで留学する場合は、学校に通わずにバリバリ仕事ができるので生活費以上の収入を得ることも可能です。
学生ビザで学校に通いながらバイトする場合は、就労時間のルールがあるためバリバリ稼ぐことは難しいですが、家賃や食費代を稼ぐことはできそうです。
また、バイトをすればまかないが出る職場もあるので、食費の節約にもなります。
まとめ
オーストラリアの物価は、その日のレートや円安の影響によっても日々変動しているので断言しづらいのが現実ですが、大体の目安はお分かりいただけたでしょうか。
現地の生活費も、生活スタイルによって1人1人違います。
料理好きな人なら自炊は苦にならないかもしれませんが、料理が全くできないという人は外食メインになってしまいますよね。
生活を工夫すればさらに節約できるので、ぜひ留学前に自分の生活スタイルを想定してシミュレーションしてみてください!
そして、オーストラリアで時給の良いアルバイトをするためにも、英語力のレベルを上げておくことをお忘れなく!
